『艦これ』新アニメに絶賛の声も…“水上スキー問題”ふたたび「相変わらずシュールだな」

『艦これ』新アニメに絶賛の声も…“水上スキー問題”ふたたび「相変わらずシュールだな」

『艦これ』新アニメに絶賛の声も…“水上スキー問題”ふたたび「相変わらずシュールだな」 (C)PIXTA

一部界隈で大きな注目を集めていた新アニメ『「艦これ」いつかあの海で』(TOKYO MXほか)が、11月3日深夜より放送開始。第1話から予想以上のクオリティで好評を呼んでいるものの、過去のアニメ化でも指摘されていた“とある問題”が解決できなかったようだ。

作品全体としては好感触?

同アニメは、かつて一世を風靡したブラウザゲーム『艦隊これくしょん-艦これ-』の2作目となるTVアニメ作品。しかしシーズン2という位置付けではなく、「いつかあの海で」は独立したエピソードであることが予告されていた。

そんな「いつかあの海で」の第1話で描かれたのは、駆逐艦タイプの艦娘・時雨を主人公とした物語。時雨は「第一遊撃部隊 第三部隊(1YB3H)」に配属され、同部隊の山城、扶桑、最上、山雲、朝雲、満潮たちと共に、“囮役”を務めることになる。

しかし史実をなぞるとすれば、彼女たちは時雨を残して全滅するという悲惨な末路を辿ることに。アニメ第1話でもあからさまな死亡フラグが散りばめられており、全体的にシリアスな雰囲気が漂っていた。

不穏なストーリーと高クオリティな映像に、SNSなどでは《流石に年数を掛けただけあって一話から映像クオリティは凄い》《予想を良い意味で裏切ってくれた》《素晴らしかった、待ちに待った艦これだった》と好評の声が上がっている。

艦船擬人化アニメの水上スキー問題

しかしその一方、艦娘たちが海を航行するシーンには不満の声も。シリアスな空気の中、キャラクターたちが海上を直立不動で滑るシュールな絵面となっていたからだ。

その様は“水上スキー”などと揶揄されており、《相変わらず水上スキーがシュールだな》《うーんシュールな水上スキー》《抜錨の仕方シュールだし直立不動で進んでくし、どんな感情になったらいいかわかんない》《相変わらず海の上を直立不動で滑ってる…》《どんだけシリアスで真面目な話してもやっぱりカッコ悪くて面白い》といったツッコミが殺到している。

肝心な海上アクションが水上スキーになってしまうのは、艦船を擬人化したアニメの宿命と言えるかもしれない。ファンの間で“黒歴史”と言われている「艦これ」のTVアニメ1作目や、その後の劇場版などでも、水上スキーの描写があったのだ。

そして別作品ではあるが、『アズールレーン』のアニメ化作品も同じ問題に直面してしまったようで、海の上を少女が平行移動するシュールな絵面となっていた。

ただでさえシュールなのだが、「いつかあの海で」は「艦これ」のウリである“悲壮感”を強調するためか、映像全体の彩度が低くシリアスな雰囲気となっている。余計に水上スキーが浮いてしまいそうだが、戦闘シーンでは上手く調和させてくれることを期待したい。

文=大上賢一

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