『ONE PIECE』最終章だと実感…ついに「空白の100年」へ切り込む激アツ展開

『ONE PIECE』最終章だと実感…ついに「空白の100年」へ切り込む激アツ展開

『ONE PIECE』104巻(尾田栄一郎/集英社)

最終章に入り、物語の謎が次々解き明かされている『ONE PIECE』。11月7日発売の『週刊少年ジャンプ』49号に掲載された最新話では、作中最大の謎だった「空白の100年」に切り込む展開となり、ファンを大いに沸かせている。

※『ワンピース』最新話の内容に触れています

島全体の気温を管理する「島エアコン」や、触れる立体映像など、未知のテクノロジーに満ち溢れている未来島エッグヘッド。そこで「麦わらの一味」のフランキーたちは、6人に分かれたベガパンクと邂逅を果たす。

第1065話『6人のベガパンク』では、ジンベエを模したと思われるセラフィムとの一戦の後、ベガパンク「正(シャカ)」が登場。そこでフランキーはエッグヘッドの技術を「未来」のものとして称賛するのだが、シャカの口からは意外な言葉が…。

シャカはこの島の技術を「過去」のものと言い放ち、エッグヘッドのような文明をもつ王国が“900年前”に実在していたことを語るのだ…。

「ONE PIECE」のコアなファンなら分かるだろうが、900年前といえば、ポーネグリフが語る「空白の100年」があった時間軸だ。

これまで謎に包まれていた要素がついに解き明かされそうな気配に、ネット上では《やるのか、空白の100年…!!》《空白の100年にちらちら触れていきそうな感じめちゃくちゃ興奮する》《ついにワンピース最大の謎の一つが解き明かされる気配が出てきた》《空白の100年について語るのか…終盤って感じがするな》と興奮の声が飛び交っている。

エッグヘッドの技術は古代の王国由来!?

あらためておさらいしておくと、「ONE PIECE」の世界では、約900~800年前に「ある巨大な王国」が栄え、「20の連合王国」、のちの世界政府がこれに挑み、滅ぼしたという設定がある。

この戦争はあらゆる歴史書から抹消されており、唯一ポーネグリフのみが、「ある巨大な王国」の存在を後世に伝えているのだという。今回の描写からすると、未来島エッグヘッドを彩る技術の数々は、「ある巨大な王国」に由来するものだということだろう。

それにしても気になるのは、エッグヘッドの技術が秘匿され続けてきたこと。「ONE PIECE」作中の技術レベルは、現実世界でいうと中世~近世あたり。一方でエッグヘッドでは、現実世界でいまだ実現不可能な技術すらも当たり前のように使われている。

これほど技術が王国が、なぜ滅ぼされてしまったのか。そしてその技術が外の世界では知られておらず、人々が中世~近世の技術レベルで生活しているのはなぜなのか…。

もしかすると「ONE PIECE」の世界は、『風の谷のナウシカ』や『∀ガンダム』のように、一度文明が滅び、リセットされた世界なのかもしれない。

文=Tら
写真=まいじつエンタ