『ワンパンマン』218話ついに“サイタマの実力”を認知? 原作との違いに賛否の声も

『ワンパンマン』218話ついに“サイタマの実力”を認知? 原作との違いに賛否の声も

『ワンパンマン』27巻(原作:ONE、漫画:村田雄介/集英社)

『となりのヤングジャンプ』で連載中の村田雄介版『ワンパンマン』。11月3日に更新された第218話では、ジェノスが他のヒーローたちにサイタマの実力を明かす展開に。しかし、ガロウ編でのオリジナル展開によって、ちょっとした世界線の変更が起きているようだ。

※『ワンパンマン』最新話の内容に触れています

防衛用ロボットをサイタマに破壊されたメタルナイトことボフォイ博士は、その模様を記録していた。そして過去の経歴や実績を調べ上げ、隠蔽された情報がないことを確認したボフォイ博士は、サイタマの強さをS級並みかそれ以上と推測する。

一方、2日前に開かれた会議では、“カミ”の存在やブラストの目的が明らかに。その中で、ジェノスはガロウとの戦いにおけるサイタマの活躍を、約4時間かけて演説。協会側は信じていない様子だったが、ゾンビマン、閃光のフラッシュ、アマイマスクの3人は思うところがあるような素振りを見せるのだった。

今回のエピソードでは、サイタマの強さが何人かのヒーローたちに知れ渡ることに。ボフォイ博士以外の3人はジェノスからの又聞きという形だが、これまでほとんどの人から強さを認識されなかったサイタマという存在が、ついにスポットライトを浴びることになりそうだ。

ONE版の原作と微妙な差異

ジェノスの口からサイタマの強さが語られるという今回の展開は、原作にあたるONE版とはまったく異なっている。村田版ではガロウとサイタマの戦いの顛末を知っているのは、おそらくジェノスのみ。しかしONE版では、アマイマスクがサイタマの強さを目撃したことによって、新章のストーリーに繋がっていくのだ。

そもそもこのような形になったのは、ONE版と村田版で「ガロウ編」の展開が違っていたためだろう。村田版のアマイマスクは、サイタマの強さを直接知る機会がなかったため、ジェノスに語らせるという形をとったと考えられる。

この改変に関して、読者の反応はさまざま。好意的な読者からは、《こういう形でアマイマスクにサイタマへの興味を持たせるのか。上手いな笑》《これから原作準拠で進めるつもりっぽいし矛盾が出るところの補完はちゃんとしてるな》《けっこう綺麗に回収してくれたわ》といった声が。

その一方、《原作だとガロウ戦を契機としてS級にサイタマの実力が明らかになるって流れだったからなんかモヤモヤする》《ワンパンマンの最新話読んだけど、なんか原作の良さが少しないな…》といった不満の声もあがっているようだ。

今後どのような展開になっていくのかは不明だが、少なくとも大筋では原作通りの物語が描かれることは間違いないだろう。

文=「まいじつエンタ」編集部
写真=まいじつエンタ