SNS上で『100日後に死ぬワニ』と同レベルの話題を呼んだ、今年一番のバズ漫画『タコピーの原罪』。同作の作者・タイザン5が『週刊少年ジャンプ』本誌デビューすることが明らかとなったが、不安を感じるファンも少なくないようだ。
「罪」シリーズ新作に期待と不安
「タコピーの原罪」は、昨年12月から「ジャンプ+」で短期連載されていた漫画。予想もつかないドラマチックな展開によって、1話ごとに口コミで大きな話題に。各話の平均閲覧数は500万を超え、「ジャンプ+」の歴史でも稀に見るほどの数値を叩き出していた。
そんな作品を手掛けたタイザン5が、11月14日発売予定の「週刊少年ジャンプ」50号から連載を開始するとのこと。作品名は『一ノ瀬家の大罪』で、訳アリの家族が織りなすホームドラマになるという。
「タコピーの原罪」タイザン5先生、
週刊少年ジャンプにて新連載開始!記念して、ジャンプ+にて過去読切を再掲載します。
新連載「一ノ瀬家の大罪」は、14日(月)発売の週刊少年ジャンプ50号にて開始!
読切「ヒーローコンプレックス」はこちらから!
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「タコピーの原罪」に続いて“罪”の入るタイトルに、ファンたちは期待をふくらませている模様。しかしその一方で、《本誌連載とか大丈夫か?》《ジャンプラ作家が本誌に来るパターン、今んとこなあ…》《30週くらいで打ち切りになって、タコピーなんだったんだってなりそう》と不安を漏らす人もいるようだ。
本誌移籍は打ち切りフラグ?
というのも、これまでにも「ジャンプ+」のヒットメーカーが本誌に移籍することはあったが、“打ち切りコース”に直行しがちだった。たとえば昨年11月に連載が始まり、3カ月ほどで終了した『アヤシモン』と『守れ!しゅごまる』はその典型だ。
「アヤシモン」の作者・賀来ゆうじは、アニメ化が決定しているほどの人気を誇る『地獄楽』が代表作。そして「守れ!しゅごまる」は、『恋するワンピース』によって『ONE PIECE』ファンたちを虜にしていた伊原大貴の初オリジナル連載だった。
いずれも「ジャンプ+」を代表するほどのヒット作だったため、当然作者たちには期待が寄せられたが、結果は御覧の通りだ。
とはいえ、「ジャンプ+」から「ジャンプ」本誌への挑戦を見事成功させた者がいることも忘れてはならない。現在本誌の注目株となっている『SAKAMOTO DAYS』の鈴木祐斗は、デビュー作『骸区』を「ジャンプ+」に掲載していた作家。
また「ジャンプ+」で『ファイアパンチ』を連載し、本誌で『チェンソーマン』を大ヒットさせた藤本タツキは、最大の成功例だろう。
はたしてタイザン5はどちらのパターンに転ぶのか、お手並み拝見といきたい。
文=野木
【画像】
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