マガジン『東リベ』最終回もツッコミどころ満載!?「日本漫画史に残る」展開と話題

マガジン『東リベ』最終回もツッコミどころ満載!?「日本漫画史に残る」展開と話題

マガジン『東リベ』最終回もツッコミどころ満載!?「日本漫画史に残る」展開と話題 (C)PIXTA

『週刊少年マガジン』の看板漫画『東京卍リベンジャーズ』が、11月16日発売の50号でついに完結。一時期は社会現象クラスのヒットを期待されていた作品だが、終盤でトンデモ展開が相次いだことで、大きな波紋を呼んでいる。

※『東リベ』最終回の内容に触れています

前回までのエピソードでは、怒涛のように物語が進むことに。マイキーとタケミチが2人揃って小学生時代にタイムリープし、真一郎の死や柴兄弟の抗争など、あらゆる悲劇を回避。「東京卍會」の結成と全国制覇、解散集会までを10ページほどのダイジェストで駆け抜けていった。

そして最終話となる今回は11年後となり、タケミチの結婚式に「東京卍會」のOBが集結。マイキーはオートレーサー、ドラケンはマイキーのチームに所属するメカニックなどと、それぞれのメンバーたちの“現在”が描かれていく──。

一見、ハッピーエンドに見えるものの、その唐突感が読者には受け入れられなかった模様。ネット上では、《東リべ終わらし方雑すぎない? 打ち切り?》《日本漫画史に残るクソルートじゃん》といった不満の声が上がっていた。

また大半が元暴走族のメンバーにもかかわらず、大企業の会長&副会長や獣医、海外モデルなど、社会的に恵まれた地位を手に入れていることにもツッコミが。《どこをどうやったら暴走族がそうなった》《社会的に成功し過ぎだろヤンキーの癖に》《やたら社長ばかりで笑った》などと言われている。

放置された伏線の行方は…

そのほか、一部の読者たちは伏線回収が十分ではなかったと感じている模様。《タイムリープの起源分からないままってまじ?》《結局伏線何一つ回収せずに終わった感じ。半間お前は何を…?》《結局ほとんどの伏線投げっぱなしだったな…残念》といった意見も少ないない。

とくに放置された伏線が多いのが、稀咲鉄太と半間修二のコンビ。作品前半ではタケミチとは別のタイムリーパーだと予想されており、「お前は何故俺についてくる?」「オマエが死んだら教えてやるよ」など、意味深なセリフが多かったが、結局タイムリープとは無関係だった。

しかしここから、タケミチが何度タイムリープしても稀咲が先回りできた理由や、半間が稀咲を気に入った理由など、新たな疑問が生じることに…。

前回までは『ギャグマンガ日和』における打ち切り漫画のパロディ「ソードマスターヤマト」を連想する人が多かったが、無理にでも伏線回収しようとする分「ソードマスターヤマト」の方が上だという声も。

ただし物語がここですべて終わったわけではなく、2023年11月に行われる大規模展覧会にて、「特別編」が公開される予定とのこと。少しでも評価を回復してくれることを期待したい。

文=Tら

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Khosro / PIXTA