『トイ・ストーリー4』の悪夢再来!? ハリウッド版『マリオ』でピーチ姫が“強い女”に…

『トイ・ストーリー4』の悪夢再来!? ハリウッド版『マリオ』でピーチ姫が“強い女”に…

『トイ・ストーリー4』の悪夢再来!? ハリウッド版『マリオ』でピーチ姫が“強い女”に… (C)PIXTA

来年4月に公開が予定されている映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』に、悲劇の予感が漂い始めた。11月30日に映画の新情報が公開されたのだが、ピーチ姫が欧米的な「強い女」キャラになったとして物議を醸している。

ハルバードで戦いそうなピーチ姫

同映画は、人気ゲーム『スーパーマリオブラザーズ』を原作としたアニメ作品。任天堂とイルミネーションが共同制作し、アーロン・ホーバスとマイケル・ジェレニックが監督を務める、いわば“ハリウッド版マリオ”といった趣だ。

新たに公開された第2弾トレーラー映像では、映画のストーリーに踏み込んだ内容を紹介。マリオがドンキーコングと決闘する場面から始まり、お馴染みのキャラクターたちが登場している。

その中で異彩を放っていたのが、ピーチ姫の姿だ。どうやら今作もクッパが敵となるようだが、ピーチ姫は決然と王座から立ち上がり、「クッパが攻めてきます」「何としても、私たちであの怪物を止めるの」とキノピオたちに告げていた。

その際にピーチ姫は、いつものフリフリなピンクドレス姿からスポーティなタイツ姿へと衣装を変更。無骨なハルバードを携えながら、勇ましげにクッパ城の方に踏み出す──。

「ボー・ピープの悲劇」ふたたび?

一般的にピーチ姫には、物語の最初にクッパにさらわれてしまう“囚われの姫”というイメージが存在する。実際には『スーパーマリオUSA』などの例外もあるのだが、ほとんどの作品で守るべきヒロインの立ち位置だったことは確かだろう。

まだトレーラー映像の段階なので、ハッキリとは分からないが、今作では従来の姿から一変した“戦うヒロイン”のような雰囲気。それに納得できない人々は、《やっぱこれ露骨にポリコレでしょ 流石に斧振り回すようなキャラではない》《ポリコレ配慮したピーチ姫とか誰が見るねん》《ピーチ姫が戦う作品も知ってるけどそれはそれとしてポリコレ臭い》と不満を漏らしているようだ。

また、欧米の作品に頻出する、ポリティカルコレクトネスに配慮した「強い女」像を連想する人も多く、《このピーチ姫、ディズニーにいそうな強い女感あるな》《従来のピーチ姫の個性をガン無視してテンプレート的な強い女像に押し込めてるのが残念》《完全にアメリカアクション映画の我の強いつよつよヒロインの描き方じゃん、そんな女じゃねぇって…》とも言われていた。

同じようにヒロインが「強い女」になる現象については、『トイ・ストーリー』シリーズが記憶に新しい。元々ウッディにとってのヒロイン的存在だった、ボー・ピープというキャラクターがいるのだが、2019年公開の『トイ・ストーリー4』では描き方が一変している。

元はスカート姿のおだやかなおもちゃだったが、再登場時にはパンツルックになり、公式サイトで「とても頼りになるたくましい女性」と書かれるような性格へ。当然、国内ファンの間で激しい議論を呼ぶことになった。

「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」も、「トイ・ストーリー」の二の舞になってしまうのだろうか。

文=「まいじつエンタ」編集部

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