冬アニメ『スパイ教室』に注目が集まるワケは?“覇権”か『うる星やつら』の二の舞か…

冬アニメ『スパイ教室』に注目が集まるワケは?“覇権”か『うる星やつら』の二の舞か…

冬アニメ『スパイ教室』に注目が集まるワケは?“覇権”か『うる星やつら』の二の舞か… (C)PIXTA

2023年1月から来期アニメの放送が始まる予定だが、すでにアニメファンたちは“覇権候補”について議論を交わしている模様。そこで大きな注目を集めているのが、豪華な声優たちが集結する『スパイ教室』(TOKYO MXほか)という作品だ。

“あやねる”からチェンソー声優まで

同作は小説家・竹町氏の同名ライトノベルを原作としたスパイ作品。世界大戦終結後の世界を舞台として、スパイたちによる“情報戦”を描いた物語となっている。

“世界最強”のスパイを自称するクラウスは、不可能任務を専門とするスパイチーム「灯」を結成したが、集まったのはスパイ養成学校で落ちこぼれのレッテルを張られた少女たち。そんなクラウスの下で成長する少女たちの姿が、見どころのようだ。

アニメファンの目線からすると、なにより注目はメインキャストの顔ぶれ。まず「灯」のリーダー・リリィを演じるのは、『この素晴らしい世界に祝福を!』のアクアや『七つの大罪』のエリザベスなどで知られる雨宮天。

そのほかにも、『チェンソーマン』マキマ役の楠木ともり、『魔法少女まどか☆マギカ』鹿目まどか役の悠木碧、『五等分の花嫁』四葉役の佐倉綾音など、他アニメで主役級に抜擢される人気声優が揃っている。

あまりに豪華な顔ぶれに、放送前からアニメファンたちは大注目。《豪華すぎて草》《定期的に出てくる声優アニメ、来期はスパイ家族か》《メンバーヤバすぎない? 最強じゃない?》《人気者とりあえず集めた感スゴイ》などと、大きな反響を呼んでいる。

『うる星やつら』の二の舞になる可能性も

しかし人気声優の大量起用は、必ずしも大ヒットにつながるわけではないだろう。たとえば2022年10月より放送されているアニメ『うる星やつら』(フジテレビ系)は、豪華キャストの割にいまいち盛り上がっていない。

同作で主人公のあたる役を務めるのは、ベテラン声優・神谷浩史。さらにメインヒロインのラム役には上坂すみれと、この2人だけでも豪華な顔ぶれだ。

さらに内田真礼、宮野真守、沢城みゆき、花澤香菜、早見沙織、水樹奈々など、言わずと知れた著名声優のオンパレード。

当然、放送前から話題性はあったものの、作品としての評価は微妙らしく、《いくら声優が豪華でも、昔のギャグ漫画を今やったって面白いわけない》《人気声優多いけど…》といった反響が続出している。

真の覇権アニメになるためには、作品自体の面白さが必要不可欠。スパイアニメとしては『SPY×FAMILY』が空前絶後のヒットとなったが、果たして「スパイ家族」は二匹目のどじょうをつかめるだろうか…。

文=大獄貴司

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