幻の究極レア魔法カードが強すぎ! 漫画『遊戯王』で“神”以上に脅威だったカード3選

幻の究極レア魔法カードが強すぎ! 漫画『遊戯王』で“神”以上に脅威だったカード3選

幻の究極レア魔法カードが強すぎ! 漫画『遊戯王』で“神”以上に脅威だったカード3選 (C)PIXTA

ボードゲームを題材にした先駆的な漫画であり、現実でもトレーディングカードブームを巻き起こした、高橋和希さんによる『遊☆戯☆王』。その作中には、「再現不可能」と言われるほどの強力な効果をもつカードがいくつも存在した。

今回はそんな“ぶっ飛びカード”の中から、とくに印象的な3枚を紹介しよう。

幻の究極のレア魔法カード「フォース」

「フォース」は第97話『最後の札』で、遊戯が迷宮兄弟とデュエルした際に登場した魔法カードだ。

弟の切り札として場に出されたのだが、遊戯に「幻の究極のレア魔法カード」と言わせるほど珍しいカードだった。

漫画での効果は、相手の残りライフポイントの半分を、自軍モンスター全員の攻撃力に加えられるというもの。発動ターンでの攻撃はできないものの、他にデメリットは存在しない。

遊戯と城之内を窮地に追い込んでおり、城之内が「ものマネ幻想師」を引かなければ大変なことになっていただろう。

あまりのチート性能に、《神のカードより使いやすく有用》という声が上がるほどだった。

もちろん、『遊戯王オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ』(OCG)ではそのまま実装することはできず、弱体化。

半分を奪い取る対象がライフポイントではなく、モンスター1体の攻撃力に変更されている。

デッキ破壊の要「魔法除去細菌兵器」

第226話『「神」が選びし者』の、海馬瀬人vsイシズで使用されたのが「魔法除去細菌兵器」だった。

デッキ破壊を得意とする海馬のカードとして登場した。

これを使用された相手は、手札とデッキにある魔法カードを合計10枚選んで墓地に送らなければならない。

ノーコストなうえ、戦術を大きく乱される迷惑な効果だ。

ただ、原作ではイシズが山札と墓地を入れ替える「現世と冥界の逆転」を出したことで、海馬は手痛い反撃をくらうはめに。

こちらも「OCG」では弱体化され、トークンを除く自分のモンスターを犠牲にした分だけ、相手の魔法カードを墓地に送るという仕様に変更された。

使用コストが大きいため、《魔法除去細菌兵器、原作効果で使いたいよな》とぼやく声は絶えない。

シンプルに強かった「天よりの宝札」

「天よりの宝札」は原作後半から登場回数が多くなった、お馴染みの魔法カード。敵味方問わず使用され、デュエルをアシストする役割を果たしてきた。

効果はシンプルで、プレイヤーはお互いに手札が6枚になるようカードを引くことができる。

たとえば遊戯は、手札の数だけ強化できる「オシリスの天空竜」と合わせて使用。マリクがバクラとのデュエルで、「ラーの翼神竜」を引くために繰り出したこともある。

原作では最強のドローソースだったが、やはり「OCG」で実現することはなかった。

大幅改変の結果、プレイヤーは手札とフィールドのカードを全てゲームから除外し、その後に2枚だけカードを引けるという、見る影もない効果に…。

これに限らず「生還の宝札」などの「宝札」シリーズは軒並み強く、「OCG」デビューが叶わなかったものも少なくない。

なお、本来の「天よりの宝札」の効果は、後になって速攻魔法「サイレント・バーニング」にて別条件のもとに再現されている。

強力すぎるがゆえに、漫画通りの効果を再現できないのは寂しいもの。

いっそ「OCG」とは別に、原作再現を追求した新たなカードゲームがあれば面白そうだが…。

文=野木

【画像】

Kostiantyn Postumitenko / PIXTA