プロゲーミングチームなどを運営する『ZETA DIVISION』が、所属メンバーに対する誹謗中傷への声明を発表。『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』で活躍する若手トッププロゲーマー、あcola選手を守るための対応だと推測されている。
誹謗中傷への厳しい対処を警告
昨年、所属選手やクリエイターなどに対する誹謗中傷について、厳正な対処をとっていく旨を告知していた「ZETA DIVISION」。その上で今回の声明では、「いくつかの特に悪質さが目立つ行為に対し、弁護士を起用の上で実際に法的措置を講じました」と報告している。
また「今後、攻撃的行為の監視をより一層強化し、悪質性の高い加害者に対しては法的手段を用いて、その行為に対する法的責任を問う措置を積極的に講じてまいります」として、今後もますます厳しい対応を行うことを伝えていた。
ZETA DIVISION所属メンバーに対する誹謗中傷等への対応状況と今後についてhttps://t.co/Je5FpcSoo7 pic.twitter.com/YgyEyJFkjp
— ZETA DIVISION (@zetadivision) January 11, 2023
誹謗中傷を受けていた選手の名前や、具体的な行為は伏せられていたものの、ネット上ではあcola選手のことを連想する人が続出。彼は彗星のごとく現れた日本の若きトッププレイヤーだが、以前から一部のゲーマーから理不尽なバッシングを受けていた。
スマブラ界隈にドン引きする声も…
あcola選手が叩かれている理由は、いわゆる“強キャラ”を使用しているため。不正行為を行ったわけでも、不適切な発言を行ったわけでもなく、きわめて理不尽な理由だ。
つい最近火種となったのは、オフライン大会『ウメブラSP9』。あcola選手は、現在強いとされているスティーブやカズヤといったキャラクターを見事に使いこなし、優勝という輝かしい結果を残したのだが、「キャラが強いだけ」との論調を広めようとする書き込みが続出した。
不当な批判により、あcola選手がツイッターアカウントを削除する事態にまで発展している。
寄ってたかって未成年の若手選手を追い込む人々に、SNSなどでは、《優勝して批判されて垢消しは界隈終わってるでしょ》《ガキ多すぎて嫌になるわこのゲーム》《あcolaくんの件中々胸糞悪いな》《あcolaさんかわいそうマジで》といった声が上がっていた。
「スマブラ」シリーズの歴史は長いものの、パーティゲームとしての側面もあるため、競技シーンへの理解が未熟な観客が多いのかもしれない。あcola選手には誹謗中傷に負けず、さらなる高みを見せてくれることを期待したい。
文=大上賢一
【画像】
voyagerix / PIXTA