『ヤングジャンプ』連載陣が大ピンチ…人気作続々終了で「読む物ない」「暗黒期すぎる」

『ヤングジャンプ』連載陣が大ピンチ…人気作続々終了で「読む物ない」「暗黒期すぎる」

『ヤングジャンプ』連載陣が大ピンチ…人気作続々終了で「読む物ない」「暗黒期すぎる」 (C)PIXTA

集英社が誇る青年漫画誌として、いくつもの名作を世に送り出してきた『週刊ヤングジャンプ』。一時期は他誌とは比べ物にならない連載ラインナップだったものの、次々と人気作が終了を迎えており、現在は著しいパワーダウンを迎えている。

2つの看板漫画が立て続けに完結

現在の「ヤングジャンプ」連載陣を見てみると、看板は間違いなく『キングダム』だろう。同作は2023年1月時点で、累計発行部数9,500万部を突破している大ヒット作。実写映画化もされているため、今の連載作品でもっとも世間的な知名度が高いことは間違いない。

しかし、そんな「キングダム」に続くほどの作品は生まれていないのが現状だ。たとえば、赤坂アカ×横槍メンゴによるアイドル漫画『推しの子』は今年4月からアニメ化も決まっているが、同作を看板漫画扱いする人は少ないだろう。

その他の連載陣を見ても、やはり「キングダム」のみが別格という印象は拭えない。『久保さんは僕を許さない』や『ウマ娘 シンデレラグレイ』は、メジャー作品というよりはオタク層向けの作品、『少年のアビス』はコアな漫画ファン向けのヒット作と言える。

いわば雑誌の“顔”となる看板漫画がほとんど存在しない状況なのだが、こうなった一因は、昨年立て続けに『ゴールデンカムイ』と『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』が終了したことにある。どちらも2,000万部以上を数えるヒット作だったが、ちょうど完結が同じ年に重なったため、誌面が一気に寂しくなってしまった。

『となジャン』からあの2人を呼び戻すべき?

実際には、それ以前から「ヤングジャンプ」の連載ラインナップの弱さは指摘されていた。『東京喰種トーキョーグール』や『GANTZ』、『嘘喰い』『LIAR GAME』といった名作が並んでいた時期に比べると、どうしても近年の誌面は見劣りしてしまうと言わざるを得ない。

現在の「ヤングジャンプ」に対して、ネット上では《キングダムとブンゴなかったら、ヤンジャンって読む物ないなぁ》《暗黒期すぎる》《2014頃はつよつよだったのに》《ヤンマガの方がマシと断言できる時代になるとは》《ゴールデンカムイ終わってから買ってない》《しょーもない駄作ばかり》といった辛辣な声が上がっている。

また、一部では《バトゥーキと超人X戻せよ》という声も。『バトゥーキ』は、「嘘喰い」の迫稔雄によるカポエイラ漫画。2018年に本誌で連載がスタートしたものの、その後Web版の『となりのヤングジャンプ』に移籍となっている。

当初は人気が伸び悩んでいたものの、現在は異種格闘技漫画の傑作として絶賛されているため、「ヤングジャンプ」本誌に戻れば英雄になれるかもしれない。

また、同じく「となジャン」に掲載されている『超人X』は、「東京喰種」の石田スイが2021年にスタートした新連載。ただ、石田には背景も含め、全て自分1人で描きたいという希望があったため、Web媒体での不定期連載を選んだようだ。

こちらも高い完成度を誇っているため、もし本誌連載が実現していれば…と思わざるを得ない。

今後の「ヤングジャンプ」は、かつてのような栄華を取り戻せるのだろうか。今後の誌面の動きにも注目していきたい。

文=「まいじつエンタ」編集部

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