ジャンプアニメ化作品の格差クッキリ! 軌道に乗る『アンデラ』と燻る『マッシュル』

ジャンプアニメ化作品の格差クッキリ! 軌道に乗る『アンデラ』と燻る『マッシュル』

ジャンプアニメ化作品の格差クッキリ! 軌道に乗る『アンデラ』と燻る『マッシュル』 (C)PIXTA

2月13日に発売された『週刊少年ジャンプ』11号では、戸塚慶文によるバトル漫画『アンデッドアンラック』の掲載順が急上昇を遂げていた。新章に突入して以来、物語は大きな盛り上がりを見せているが、その勢いが読者アンケートにも反映されたようだ。

微妙だった掲載順が一躍トップクラスに!

「アンデッドアンラック」は、“否定者”と呼ばれる異能力者たちの壮絶な運命を描き出した作品。2020年から連載が始まると、「次にくるマンガ大賞2020」のコミックス部門で1位を獲得するなど、大きな話題を呼んだ。

しかしその後は人気が浮き沈みすることも多く、最近の掲載順は中盤から巻末付近の常連といった印象。“ドベ”になってしまったことも1度や2度ではなく、迷走が指摘されている時期もあった。

ところが2023年に入ってから、同作の掲載順は少しずつ上昇中。そして最新号となる「ジャンプ」11号では、ついに上から4番目にまで急浮上している。

まさに絶好調といった掲載順に、ファンたちも《ようやく世界に見つかっちゃったか》《アンデラがこんな掲載順高いのいつぶりだろうか》《掲載順上がりすぎてて涙を流した》《めっちゃ掲載順上がってるし次回センターカラーだしアニメ化に伴って人気出てきたな!?》と大喜びしているようだ。

同じアニメ化作品でも明暗くっきり

「アンデッドアンラック」の掲載順が急上昇している理由は、やはり最近始まった“新章”の影響が大きいだろう。

大まかに説明すると、主人公の風子が世界のループを行い、これまで登場してきたキャラクターたちの悲劇を回避し、仲間にしていくという熱い展開が描かれている。

今まで積み重ねてきた物語の総決算のような勢いなので、同作を見放しかけていた読者たちが、一斉に手のひら返ししているのかもしれない。

この調子でいけば、2023年に予定されているTVアニメ化も、大成功となりそうだ。

ところで、同じくアニメ化を控えている作品としては、甲本一による『マッシュル-MASHLE-』にも注目が集まっている。

同作も最近は掲載順が低迷することが多く、巻末付近に沈んでしまうことが多かった。打ち切りを懸念されるほどだったが、ここ数週は中盤あたりにまで回復している。

「ジャンプ」アニメブームの真っただ中でメディアミックスが進む、2つの作品。はたして成功を収めることはできるのだろうか…。

文=野木

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Sorapop / PIXTA