ジャンプ史に残るバッドエンド?『PPPPPP』最終話が「アクタージュに次ぐレベルの酷さ」

ジャンプ史に残るバッドエンド?『PPPPPP』最終話が「アクタージュに次ぐレベルの酷さ」

ジャンプ史に残るバッドエンド?『PPPPPP』最終話が「アクタージュに次ぐレベルの酷さ」 (C)PIXTA

約1年半にわたって愛されてきたマポロ3号によるピアノ漫画『PPPPPP』が、最終回を迎えた。2月27日に発売された『週刊少年ジャンプ』13号には、最終話『ラッキー』が掲載されているのだが、その内容が読者たちに大きな波紋を広げている。

アンケート至上主義の犠牲に

「PPPPPP」は、天才ピアニスト・音上楽音のもとに生まれた7つ子たちをめぐる物語。ただ1人の凡才であるラッキーを主人公として、ピアニストたちのさまざまな葛藤が描かれてきた。

「ジャンプ」らしからぬ内容によって連載当初から人気を集め、アーティストのAdoが同作のファンであることを公言。また『次にくるマンガ大賞 2022』のコミックス部門で5位、『全国書店員が選んだおすすめコミック2023』では10位に輝くなど、メディアの注目度も高かった印象だ。

単行本の売上も悪くはなく、2023年1月に発売された6巻の帯によると、累計発行部数は40万部を突破しているという。

しかし最近の本誌連載では、掲載順の低迷が続いており、ついには打ち切りと思われる結末を迎えることに…。

「ジャンプ」は読者アンケート至上主義と言われているため、その過酷な環境に付いていけなかったのかもしれない。

完結にあたって、作者のマポロ3号は読者たちに向けた感謝の言葉をツイートしている。

また、同作のファンである『アクタージュ』の作画担当・宇佐崎しろも、あらためて作品への愛を告白していた。

まさかのバッドエンドに物議

コアな人気を集めている作品なだけに、突然の打ち切りに納得いかない人も多い模様。

ネット上では、《打ち切りになったのつらすぎる…》《PPPPPPの打ち切りだけは絶対に許さねえ!》《これからアニメ化やって舞台もやるんだろうと期待できるレベルの作品だったんだよ? よく打ち切りなんかにできたな》《PPPPPP打ち切りという現実受け止めきれず放心》といった声が巻き起こっている。

さらに物議を醸しているのが、最終回の“バッドエンド”めいた展開だ。

同話はラッキーのモノローグから始まり、内側に閉じ込められていた“天才ラッキー”の人格が主導権をのっとり、これまで生きてきた“凡才ラッキー”が逆にサブの人格にされてしまう…という筋書きだった。

“凡才ラッキー”にとっては救いのない展開で、《打ち切りショックだけどあの最終回はもっとショック》《打ち切りバッドエンドが衝撃的すぎて放心状態》《何だこの最終回。ものすごくバッドエンドじゃないですか?》《アクタージュに次ぐレベルの酷さだわ》と嘆く声が続出している。

もし打ち切りを迎えていなければ、どんな物語になる予定だったのか…。

一応、単行本7巻が4月、8巻が5月に発売される予定なので、そこで何かしらの補完を期待するしかないだろう。

文=「まいじつエンタ」編集部

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