我らが庶民の味方ことファストフードチェーン『マクドナルド』。だが昨今の同社は物価高騰の波に抗えず、次々と商品の値上げに踏み切ってきた。そしてとうとうその波は、春の風物詩「てりたま」にも襲いかかることに…。
1996年の初登場以来、変わらぬ人気を誇る「てりたま」。甘辛いてりやきソースを絡めたポークパティとぷるぷるたまごが特長の商品で、「マクドナルド」の春を代表する季節限定バーガーとして長年愛され続けてきた。
今年も3月8日から発売されることが決定したのだが、同時に8年ぶりの〝値上げ〟に踏み切るようだ。
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— マクドナルド (@McDonaldsJapan) March 1, 2023
「今から10年前、2013年当時の『てりたま』は単品で300~340円、バリューセットにすると610~660円で購入できました。翌2014年には単品価格が320円~380円に変わり、2015年には一律360円に。
そこから2022年までの8年間は単品360円、セット価格660円をキープしていましたが、今年から単品価格が初の400円台に突入。単品410円~、セット価格710円~に値上げされていました。
そもそも『マクドナルド』では今年の1月16日からメニューの値上げに踏み切っており、全体の約8割もの商品が価格改定されています。
例えばハンバーガーは150円から20円値上げされ170円に、マックフライドポテト(Mサイズ)は290円から330円にアップ。『てりたま』も値上げラッシュの波に逆らえず、苦渋の決断を強いられたようですね」(時事ライター)
今やマックは高級品?
1月の価格改定当初は《店舗がガラガラでびっくりした》などの目撃情報が多数寄せられていたが、今回「てりたま」が50円も値上がりしたことで、さらなる客離れが予想されるだろう。
現にネット上には《てりたまめっちゃ高くない……? びっくりしちゃったんだけど》《マックかなり値上げしてるから、ハンバーガー食べるならモスでよくない?と思ってしまう》《マック値上げしてからあんまり行かなくなったなあ。代わりにバーキンによく行ってるかも》《改定前後の価格と比べると、マックに行く気が失せる》《値上げがエグすぎてマックもう行かなくなったよ》といったコメントで溢れていた。
「もはや市場全体が物価高騰の波に晒されていますが、食品類の値上げラッシュは当面続きそうです。『帝国データバンク』の情報によると、3月から値上げされる食品や飲料はおよそ3400品目。4月にはウインナー製品に加え、牛乳やバター、ヨーグルト製品などの値上げが相次ぐそうで、4月は特に値上げラッシュになると予想されています。
値上げの理由についてはさまざまな要因が考えられますが、なかには岸田首相のせいだと考える人も少なくありません。
一時はツイッター上で『岸田』と入力すると、サジェストに辛辣なワードが表示されるほどで、ネット上にも岸田首相に対する不平不満の声が相次いでいました」(同・ライター)
「マクドナルド」に限らず、今まで当たり前に食べていたものが贅沢品になってしまう日もそう遠くはないかもしれない……。