『ONE PIECE FILM RED』作画が酷すぎ? シャンクスがネットのおもちゃに

『ONE PIECE FILM RED』作画が酷すぎ? シャンクスがネットのおもちゃに

『ONE PIECE』105巻(尾田栄一郎/集英社)

3月8日より、大ヒット映画『ONE PIECE FILM RED』がAmazonプライムビデオで独占配信された。あらためてネット上を騒がせているのだが、そのクオリティに疑問を感じる人も多いようで、「劇場版レベルじゃない」とすら言われてしまっている。

作画クオリティに不満を抱くファンたち

原作者・尾田栄一郎が総合プロデューサーを務め、“世界の歌姫”ウタの歌唱キャストとして、人気歌い手のAdoを起用されている。

今年1月29日に映画館での上映が終了したが、公開177日間で国内興行収入197億円を突破。先日発表された「第46回日本アカデミー賞」では、「優秀アニメーション作品賞」を始めとする3部門に輝いた。

そんな映画「ONE PIECE」史上最大のヒット作が、ついにネット配信で解禁されたとあり、大きな注目を集めている。

しかし意外にも、その反応はポジティブなものばかりではない。とくに、作画クオリティが微妙だと感じるファンは少なくない。

SNS上では、《やっぱり作画がクソだわ》《作画酷くない? 映画でコレはアカンやろ…》《この作画、内容で200億か…》《ただのMVで作画的にもストーリーも見るべきところが全くない》《戦闘シーン迫力ないし、全体的に作画が…竜とそばかすの姫観たときと同じ気持ち》といった不満の声が噴出している。

“真顔シャンクス”のネットミームも誕生

「ONE PIECE FILM RED」は派手なアクションがてんこ盛りの内容となっており、物語を盛り上げる戦闘シーンはいずれも作画に力が入っている。だが、それ以外の場面ではキャラクターの作画が不安定になることも多い印象だ。

たとえばシャンクスが一般市民から連続で殴られるシーンは、表情が一切変わらないことからシュールな印象があり、《良いシーンなんだろうけど笑っちゃった》《じわじわくる》《シリアスシーンでこんなん笑う》などとネタにされている。

制作陣も同作を完璧な仕上がりとは考えていなかったのか、Amazonプライムビデオで配信されるにあたり、わずかに作画の修正が入っていた。

そのため劇場公開版よりもクオリティが上がっているのかもしれないが、それでも一部ファンの求める水準には届かなかったようだ。

フジテレビ系で放送されているTVアニメ『ONE PIECE』では、「ワノ国編」に入り、作画クオリティが急上昇中。文字通り「劇場版レベル」と言われているため、「ONE PIECE FILM RED」がより微妙な作画に見えてしまったのかもしれない。

とはいえ“地上波レベル”の作画だったとしても、数字だけ見れば間違いなく大成功した作品ではある。

それだけウタの歌声には力があった、ということだろうか…。

文=「まいじつエンタ」編集部
写真=まいじつエンタ