ジャンプ『化物語』の西尾維新が打ち切り寸前!? 意味深な巻末コメントの真相は…

ジャンプ『化物語』の西尾維新が打ち切り寸前!? 意味深な巻末コメントの真相は…

ジャンプ『化物語』の西尾維新が打ち切り寸前!? 意味深な巻末コメントの真相は… (C)PIXTA

人気作家・西尾維新が『週刊少年ジャンプ』で連載している漫画『暗号学園のいろは』が、掲載順の低迷に苦しんでいる。5月8日発売の最新号では、ついに打ち切りになったかのような展開が描かれており、ファンたちに衝撃を与えてしまったようだ。

掲載順最下位で打ち切り展開へ…

西尾は『化物語』に始まる〈物語〉シリーズや、『掟上今日子の備忘録』などの忘却探偵シリーズで知られる小説家。

昨年11月から連載が始まった「暗号学園のいろは」では原作を担当しており、お馴染みの言葉遊びに満ちた作風でファンを喜ばせていた。

しかし読者アンケートの結果は不調なのか、誌面での掲載順は長らく最下位付近をさまよっている。最近の号でいえば、3月20日発売の16号ではドベ、4月24日発売の21・22合併号ではワースト2を記録していた。

そして最新号でも、ふたたびワースト1の掲載順に。しかも主人公のいろは坂いろはが暗号学園の退学を匂わせるという、いかにも最終回じみた内容となっている。

ラストページでは「新章開幕」と綴られており、まだ物語は続くようだが、読者たちは《暗号学園のいろは、打ち切りかと思ってガチ焦った》《暗号学園打ち切りかと思ってヒヤヒヤしたけど来週から新章みたいでよかった…》《唐突に打ち切り最終回の雰囲気醸し出しててまじで焦った》《最初から最後まで終わりだ…と思いながら読んでたら終わらなかった!?》と動揺を抑えきれなかったようだ。

『めだかボックス』に続くヒット作になるか

何とも紛らわしい展開が描かれた「暗号学園のいろは」の最新話だが、それも西尾ならではの悪戯心だったのかもしれない。

というのも同号の巻末コメントにて、西尾は「お蔭様でここまでお話をお届けできました!」と連載を締めくくるような言葉を残していた。

このコメントまで含めて、打ち切りに見せかけて新章突入…というどんでん返しの仕掛けだったと捉えることもできるだろう。読者の反応を見るに、サプライズは大成功だったと言える。

とはいえ、打ち切りの危機が依然として続いていることは間違いない。現在の掲載順最下位争いは、江ノ島だいすけによる『人造人間100』との一騎打ち状態となっており、新連載の人気次第ではそろって脱落する可能性もありそうだ。

西尾が以前「ジャンプ」で連載していた『めだかボックス』も、掲載順は長い間低迷していたが、途中から人気が上昇し、約4年にわたって粘り続けた。結果としてTVアニメ化を果たしたほか、単行本の累計発行部数も500万部を突破するほどのヒット作となっている。

「暗号学園のいろは」も長期連載になれば人気に火が付きそうだが、それまで打ち切りを回避し続けることはできるだろうか。

文=「まいじつエンタ」編集部

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