『昼顔』とは違う? 不倫ドラマ『あなして』ハッピーエンドの可能性

奈緒 

奈緒 画/彩賀ゆう (C)まいじつ 

奈緒が主演を務める連続ドラマ『あなたがしてくれなくても』(フジテレビ系)の第10話が6月15日に放送され、奈緒演じるみちが誠(岩田剛典)を振るというまさかの展開にどよめきが起こっている。

みちは夫の陽一(永山瑛太)と、誠は妻の楓(田中みな実)と離婚が成立した。誠はみちを水族館に誘い、「みちさん。お互いにちゃんと解決したら言おうと思ってた」と告白を切り出す。

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みちは「あの…、私…私は…」と動揺するが、誠は「わかってる。でもどうしても伝えたいんだ。今までいつも自分の気持ちは後回しにしてきたけど、あなたへの気持ちだけは大事にしたいから」と制し、「俺はみちさんのことが好きです。ずっと一緒にいてください」と気持ちを伝える。

すると、みちは「ごめんなさい。新名さんの気持ちには応えられません」とキッパリ。「私は誰にも頼らず一人で生きていきたいです」と正直に明かす。「私も新名さんを好きになってよかったです。戦友になってくれてありがとうございました」と涙ながらに笑顔を浮かべるのだった。

「誠からしたら『みちのためにも離婚したのに何で!?』と問いただしたくなる展開に、視聴者の怒りが爆発。誠のことを散々振り回しているみちに対し、〝もはや詐欺レベル〟だとヘイトが高まっています。

また、みちは陽一の身体の浮気は責めるくせに、自身の心の浮気については墓場まで持っていく決意をして、離婚する最後の最後まで隠しとおしました。そういった他人に対する不誠実さ、ズルさを持っている女なんです」(芸能ライター)

『昼顔』の衝撃的な終わり方とは違う?

まだ1話残っているものの、なんとも釈然としない展開となった『あなして』。しかしこれにはそうせざるを得ないという裏事情も…。

「みちと誠がくっついてハッピーエンドだと、不倫を肯定するような作品になってしまいますよね。それができないのが日本のドラマ。昨今流行りの〝1人で生きていくエンド〟を採用するほかなかったのです。

2014年に地上波で放送され、17年公開の劇場版で完結した不倫ドラマ『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』も結末は悲惨だった。トンデモない終わり方だったため、ウッキウキで映画館に足を運んだ奥様方が、10歳老けてゾンビ化して劇場から出てくる…と話題になったほど」(同・ライター)

しかし、ここから一発逆転、不倫してハッピー!で終わる可能性も…。

「劇場版『昼顔』が制作された当時は、国内で特に不倫に対する嫌悪感が強い時期で、映画ではそのような背景も鑑みたと制作者が明かしています。『あなして』は、そんな『昼顔』と同じ制作陣ですが、果たして同じように〝不倫ダメ。ゼッタイ。〟オチにするでしょうか?

局は違いますが、2020年放送のドラマ『恋する母たち』(TBS系)は、不倫の末に幸せを勝ち取るようなストーリーでしたし、日本でも徐々に風向きが変わっている。ドラマの中くらい、インモラルな行動を楽しみたいという視聴者は多い」(同)

これだけ注目を集めている作品だからこそ、その終わらせ方には大きな責任がつきまといそうだ。

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