『世にも奇妙な物語』’23夏が過去最低レベルと酷評! 制作陣が抱える葛藤

画/彩賀ゆう (C)まいじつ

6月17日に放送された人気特番『世にも奇妙な物語』(フジテレビ系)’23夏の特別編が、過去最低レベルのつまらなさだと酷評されている。

今回放送されたエピソードは「お姫様クラブ」「視線」「小林家ワンダーランド」「虹」の4つ。そのどれもが、納得できるクオリティーに達していなかったようだ。

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「まず『お姫様クラブ』ですが、これは序盤でオチが読め過ぎてしまうストーリーでした。『世にも』系のストーリーなんて、オチが読めたら退屈もいい所なので、本当にこのパターンは最悪です。ゴリゴリの王道だったので、逆に初めて『世にも』を見るような小学生とかなら楽しめたかも」(週刊誌記者)

「視線」は、今回の4つの中ではマシだったと評価されているが、それでも作品が伝えたいであろうテーマとストーリーが微妙にちぐはぐ。設定は面白そうなのに、話の分岐点でことごとくつまらない方にストーリーが進んでいった印象だ。

厳選されたエピソードを放送のはずが…

「『小林家ワンダーランド』は最悪。放送の中に一つはあるギャグ枠だったのですが、出オチなのに無駄に長いし、オチも無駄に胸クソ。お笑い芸人が5分のコントでやりそうな内容を、テンポ悪く何十分も見せられたような作品でした。

『虹』も雰囲気ポエムを実写化したようなストーリーで、意識高い映像を作っている割に、最後は長台詞で作品のテーマを全部説明して台無しに。雰囲気で押したいのに、地上波ドラマではちゃんと説明も必要なので…という制作側の葛藤を感じられました」(同・記者)

放送するたびに「レベルが落ちている」と言われる『世にも』だが、その原因は…。

「視聴者の〝慣れ〟が原因でしょう。視聴者が『世にも』のフォーマットに慣れ過ぎているので、なかなかビックリさせることができなくなっている。『世にも』の企画会議では、毎回とんでもない量が持ち込まれて、その中の厳選した作品がオンエアされているので、クオリティーはむしろ以前よりあがっていなきゃおかしいのですが…」(同)

例年通りなら秋にも放送される予定だが、一回休んでクオリティーコントロールしたほうがいいかもしれない。

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