日テレ水曜ドラマ“ワースト視聴率”でお手上げ…女性お仕事ドラマはもう限界?

芳根京子 

芳根京子 画/彩賀ゆう  (C)まいじつ 

6月14日、芳根京子の主演ドラマ『それってパクリじゃないですか?』(日本テレビ系)が最終回を迎えた。同作は日テレ水曜ドラマ史上最低の視聴率を叩きだした。

初回から6.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)と厳しいスタートを切り、その後も4.5%、4.3%、3.4%、4.2%、3.7%と推移していった。

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「日テレ水曜ドラマは、古くは『ごくせん』や『14才の母』『ハケンの品格』、2010年代以降も『家政婦のミタ』『Woman』『花咲舞が黙ってない』『家売るオンナ』『東京タラレバ娘』『過保護のカホコ』など高視聴率ドラマを量産してきました。

しかし2021年10月以降は視聴率が著しく低下。フジテレビ月9やTBS日曜劇場、テレビ朝日木曜9時に並ぶ枠だった日テレの看板ドラマ枠・水曜ドラマが、見るも無残に崩壊しました」(週刊誌記者)

ここ10年、女性が主人公のお仕事ドラマを連発してきた日テレ水曜ドラマだったが、打って変わって7月より、赤楚衛二主演の『こっち向いてよ向井くん』を放送予定。放送枠のポリシーを変えるあたり、相当な焦りが窺える。

「フジテレビ月9も2016年から18年初頭にかけて暗黒期を迎え、恋愛ドラマへの固執をやめて、数字がやすい刑事・医療・法廷ものドラマに変えましたからね。日テレの作風変更も、大きな改革となるかもしれません」(同・記者)

日テレ水曜ドラマのやる気ゼロの改革

ただ、水曜ドラマ復活については望薄とも…。

「そんな大改革後の1作目が、ラブコメ漫画の実写。しかもメインは赤楚と元『乃木坂46』生田絵梨花。ハッキリ言って、ちょっと豪華な深夜ドラマくらいのメンツです。

フジテレビ月9が改革後の第1作として世に放ったのが、長澤まさみ主演で、脚本は古沢良太氏のオリジナル『コンフィデンスマンJP』だったことを考えると、水曜ドラマを復活させる気はないのかと感じてしまいますね。『コンフィデンスマンJP』では江口洋介、『ウッチャンナンチャン』内村光良、吉瀬美智子などの豪華ゲストも話題になりましたし、気合が全く違います」(同)

では日テレドラマ班は今後、どのような方針でドラマを放送していくのだろうか。

「土曜22時ドラマを局の看板ドラマ枠にしたいみたいですよ。7月からはすでに話題になっている『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』が放送されます。水曜22時は、裏で『水曜のダウンタウン』(TBS系)が放送されているほか、22年4月からフジテレビもドラマ枠を開設するなど激戦区になっていますから、諦めたのでしょう」(同)

数多くの名作ドラマを生み出した枠が復活することを祈りたい。

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