『鬼滅の刃』に仰天実写化プラン浮上! 吾峠呼世晴の監修を期待する映画関係者

『鬼滅の刃』に仰天実写化プラン浮上! 吾峠呼世晴の監修を期待する映画関係者

『鬼滅の刃』1巻(吾峠呼世晴/集英社)

どれだけ大ヒットした漫画でも、メディアミックスが成功するかどうかは運次第。その成功率を上げるための秘策として、近頃注目を集めているのが、“原作者による本気の監修”というやり方だ。

業界関係者の間では、今後の『鬼滅の刃』に関して、とある期待が高まっているという。

実写版『ONE PIECE』は予告の時点で大好評

原作者の監修によってヒットしたメディアミックス作品といえば、昨年12月に公開された映画『THE FIRST SLAM DUNK』が印象的。井上雄彦が自ら脚本・監督まで担当しており、原作を大胆に再構成したストーリーによってファンたちを熱狂させた。

また、劇場版『名探偵コナン』シリーズも、青山剛昌が全面的に関わっていることで知られる。最新作『名探偵コナン 黒鉄の魚影』では、青山が原案はもちろん原画や絵コンテ、セリフの一部などを担当した。

「原作者が中核に関わった『THE FIRST SLAM DUNK』も『名探偵コナン 黒鉄の魚影』も、興行収入100億円を大幅に突破するヒット作となっています。さらに原作者の監修があれば、アニメだけでなく実写化作品ですら成功に導けるかもしれません。

Netflixで制作中の実写ドラマ版『ONE PIECE』は、尾田栄一郎がエグゼクティブ・プロデューサーとして携わっていますが、6月18日に公開されたティザー予告編の時点でファンの反応はかなり好感触です」(映画ライター)

尾田は2016年から7年にわたって同作の制作に携わっており、「僕が納得できなかったら公開を延期する」と制作陣と約束しているほどの力の入れようだ。

原作者を排除してきた実写映画界隈

「これまでの映画業界では、実写化の際に原作者を制作の現場から遠ざけようとする風潮がありました。

たとえば2015年に実写映画化された『orange』では、原作者・高野苺と制作陣が対立。完成披露試写会の前日、突然自身のツイッターで“色々辛いこと”があったと明かし、《私は観ないことにしました》《映画は映画!原作は原作》と不満を呟いていたのです。

高野は当初協力的な姿勢を見せていたので、制作の現場で何かトラブルがあったのでしょう。ひと昔前まで、映画業界社は漫画原作者を軽く見ていたので、起こるべくして起こった騒動といえるかも」(同・ライター)

しかし近年、次々とヒット作が生まれたことで、業界では“原作者の監修”がいかに大切なのか見直されつつある。今後の実写化企画では、原作者に声がかかる確率が上がりそうだ。

「そこで注目が集まるのが、『鬼滅の刃』の実写化企画。今期放送された『鬼滅の刃 刀鍛冶の里編』も大好評のうちに完結した社会現象クラスのヒット作ですが、当然実写化に意欲を見せる業界人は少なくありません。

しかし原作者の吾峠呼世晴は、連載完結後には表舞台に姿を現さず、実質的に隠居状態です。仮に『鬼滅の刃』実写化のオファーがあったとして、監修を引き受けるかは微妙なところ」(同)

吾峠の完全監修による「鬼滅の刃」の実写化は、実現するのだろうか。

文=「まいじつエンタ」編集部
写真=まいじつエンタ