連ドラは“全11話”がやっぱり正解? フジテレビドラマの「+1話」が大成功

木村拓哉 新垣結衣

新垣結衣 木村拓哉 画/彩賀ゆう (C)まいじつ

今年の民放春ドラマがほとんど最終回を迎えたが、結果はフジテレビとTBSの2トップ。それにギリギリ食らいつくテレビ朝日、大きく離された日本テレビとなった。

「やはり注目はフジテレビ。ここ数年のフジテレビは、とにかくドラマ部門で強さを誇っており、今期はTBSが善戦したものの、最近はフジテレビの一強状態ですからね」(週刊誌記者)

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フジテレビの強みは、時代を先読みしたドラマ作りだ。

「TBSが過去の成功例をもとに、焼き直し展開ドラマを日曜劇場や火曜ドラマで制作している間、フジテレビは次々に新しい作風のドラマを作り出しています。特にフジテレビ木曜ドラマは強く、昨年末に『silent』が若者を中心にメガヒットを記録してからわずか半年後、今回は『あなたがしてくれなくても』が大ヒット。春ドラマの覇権ドラマとして君臨しました」(同・記者)

最近はコア視聴率(13歳~49歳の男女)が特に意識されているようだが、フジテレビドラマは若者向けに制作しているために、この数字が高い。

全12話構成もしているフジテレビ

「業界ではフジテレビ一強という評価もあるほど、今はフジテレビドラマが圧倒的ですね。ここ最近、連続ドラマを基本的に全11話構成にして、他の民放ドラマより1話多くしていることも好評。しっかりと登場人物の心情を描けていると評判で、『silent』と『あなして』では特にいい影響がありました」(同)

しかも今期に至っては、『教場0』と『あなして』、『わたしのお嫁くん』は、特別編も入れると全12話構成と、他より2話も多い。

「ドラマはバラエティー番組よりも、かなり多くの製作費がかかります。しかし一度制作チームを組んで走り出してしまえば、1話増やすのはそこまで大きな負担ではない。もちろんそれでもバラエティー番組よりは大変ですが、全くの新しいドラマを1話作るのと、10話構成を11話構成にするのとでは、全く違う。

ドラマを制作する側にとっても、ドラマを視聴する側にとってもウィンウィンなのです。まあしかしこれは、記録的な低視聴率でも11話を放送しきらないといけないという制約もあるので、諸刃の剣でもありますが…」(同)

一昔前は1クール11話、12話が主流だったドラマ界。フジテレビドラマに見習って、放送回を増やす局が増えていきそうだ。

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