日本版“海外ドラマ”が大ブームに?『ペントレ』『大病院占拠』が予想外の大反響

山田裕貴

画/彩賀ゆう (C)まいじつ

6月23日に、山田裕貴の主演ドラマ『ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と』(TBS系)の最終回が放送された。日本のドラマとしてはかなり珍しいSFヒューマンドラマであったが、視聴者からの評判は上々。今後も、こういったドラマが制作される可能性は高いようだ。

「突然、未来の荒廃した世界にワープして、見ず知らずの人たちとのサバイバル生活や、人間同士の争いが勃発。しかし最後は、元の世界に帰る方法を見つけて、チカラを合わせて帰る…。設定としてはかなりありきたりですが、これをプライム帯の連続ドラマとして地上波放送することはかなり珍しく、ネット上では今期ドラマで一番くらいの盛り上がり。若者たちから多くの支持を集めました」(週刊誌記者)

中盤にはかなり沈んでいた視聴率が、最終回で爆上げしていることからも、一体どんな結末を迎えるのか注目されていたことがわかる。

海外ドラマ風作品がトレンドに?

「これと同じような路線が、2021年に放送された竹内涼真主演の連続ドラマ『君と世界が終わる日に』(日本テレビ系)ですね。こちらは、海外ドラマではありきたりな〝ゾンビもの〟を日本で制作するという珍しさがウケて、結果的にSeason 4まで制作されるほどの人気作に。

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『ウォーキングデッド』もろパクりな雰囲気などは批判されましたが、海外ドラマに慣れていない人にとっては新鮮で、海外ドラマファンにとっては〝アホドラマ〟として楽しめるので、なんだかんだ大きな反響がありました」(同・記者)

思い返せば、今年の冬ドラマ『大病院占拠』(日本テレビ系)も海外ドラマっぽい設定で、ツッコミどころ満載だが、SNSで実況しながら楽む人が多く、そこそこブームを起こしていた。

「『ペンディングトレイン』『君と世界が終わる日に』『大病院占拠』、総じて海外ドラマと比べると非常にチープな作品でしたが、これを日本のテレビ局が制作することに意義がありそうです。

今は手探り状態ですが、慣れてくれば世界でヒットするようなドラマを生み出すことができるかもしれない。国内での評判は上々なので、今後も、こういった海外ドラマのパクリ風作品が制作されていくことでしょう」(同)

今までは国内だけに向けていた目が、ようやく海外にも向き始めたようだ。

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