『水星の魔女』バタバタの最終回 アニメ関係者の“内輪揉め”匂わせに波紋

『水星の魔女』バタバタの最終回 アニメ関係者の“内輪揉め”匂わせに波紋

『水星の魔女』バタバタの最終回 アニメ関係者の“内輪揉め”匂わせに波紋 (C)PIXTA

大人気アニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』(TBS系)の物語が、ついに完結。最終回となる第24話『目一杯の祝福を君に』が放送された7月2日、SNS上は祝福ムードに包まれたが、そこには“内輪揉め”を告発したツイートが紛れ込んでいた。

アニメ関係者たちが続々とツイート

最終回の放送直後、ツイッター上では「水星の魔女」というワードが日本のトレンド1位を獲得。ファンたちが大盛り上がりするなか、アニメの制作に携わったスタッフからも完結を祝う声が相次いだ。

シリーズ構成・脚本の大河内一楼氏は、《難産な作品でしたが「進めば二つ」の精神で進みました。結果、二つどころかたくさんのものを手に入れられました》とスレッタの言葉を引用しつつ、ファンや関係者たちへの感謝をツイートした。

また、キャラクターデザイン原案を担当したモグモ氏も、感謝の言葉と共にスレッタとミオリネのイラストを投稿している。

そんなめでたい雰囲気の一方で、界隈をざわつかせているのが、メインキャラクターデザインを務めた田頭真理恵氏によるツイートだ。

「水星の魔女」に関わったスタッフに向けて、《1期の時から続く慢性的な2~4週しか無い期間で、ここまでやり遂げれたのは、皆さんの持ってる(誇り)のお陰だと思ってます》として感謝を綴った後、《でも、とある2~3人はこの輪には入れないよ~》という一文を続けたのだ。

「水星の魔女」の苛烈な制作現場

具体的な人名やトラブルの内容は明かされていないものの、田頭氏のツイートからアニメスタッフ内部のいざこざを連想するファンも多い。

「『水星の魔女』の制作現場が混乱していたことは間違いありません。1期の時点から制作スケジュールが破綻しており、厳しい環境に慣れているはずのアニメ関係者ですら口々にその苦労を語っていたほどです。

昨年12月に放送された第11話では、原画が間に合わないため、劇場アニメ『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』のスタッフたちがヘルプに入るという事態が起きていました」(アニメ業界関係者)

また、終盤の第23話でも、放送スケジュールに間に合わせるため、アニメーターを大量に招集。エンドクレジットでは、劇場版アニメでしか見られないほど大人数の原画担当が表示され、ファンを動揺させた。

さらに同エピソードとそれに続く最終回は、「制作上の都合」によって各種配信サイトでの配信開始が遅延されていた。

「『水星の魔女』は全24話のアニメとしては異例なことに、総集編をこまめに挟んでいましたが、それでもスケジュールがギリギリという限界状況でした。現場で何かトラブルが起きていたとしても、おかしくはないでしょうね」(同)

最終回の展開についてはファンの間でも評価が分かれているようだが、何はともあれ無事に完結まで走り抜いた奇跡を祝福すべきだろう。

文=「まいじつエンタ」編集部

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