『FGO』迷走? VTuber・兎田ぺこらコラボに反発するファン「世界観に合わない」

『FGO』迷走? VTuber・兎田ぺこらコラボに反発するファン「世界観に合わない」

『FGO』迷走? VTuber・兎田ぺこらコラボに反発するファン「世界観に合わない」 (C)PIXTA

大人気スマートフォン向けRPG『Fate/Grand Order』が、『ホロライブ』のVTuber・兎田ぺこらとのコラボを発表。5万件以上の「いいね」を獲得するほど話題を呼んでいるが、激しく反発するユーザーの姿も少なくない。

自社コラボ縛りがあった「FGO」

今回話題を呼んでいるのは、7月に開催される「FGO」の8周年記念イベント『Fate/Grand Order Fes. 2023 夏祭り ~8th Anniversary~』だ。

7月17日、「FGO」公式ツイッターは兎田ぺこらが同イベントの公式アンバサダーに就任すると発表。7月29日と30日に、特設スタジオから会場内をナビゲートする予定となっており、そこで“重大発表”があることも仄めかされている。

「兎田ぺこらはこれまでに『FGO』の実況配信やアニメ『Fate』シリーズの同時視聴などを行っており、その配信が約9万6,000もの同時接続者数を叩き出したこともあります。新規ファンを獲得したい『FGO』運営にとって、ジャンヌ・ダルクさながらの救世主となることが期待されているのかもしれません。

しかし、そんなアンバサダー就任の発表にもかかわらず、ユーザーたちの反応は芳しくありません。理由はいくつか考えられますが、そもそも『FGO』が“外部コラボ”を排除してきたことが大きいでしょう」(ゲームライター)

これまで「FGO」がコラボしてきたのは、『月姫』や『空の境界』、『ロード・エルメロイII世の事件簿』といった自社コンテンツがほとんどだった。基本的にTYPE-MOONの作品は世界観がつながっているので、世界観を守るための重要な方針だという。

そこで珍しく外部コラボとしてVTuberの名前が挙がったことで、「FGO」界隈は大荒れ状態に。《fateの世界観にVTuberは合わないだろ》《ごめん。こういうのはFGOに求めてない…》《FGOもVTuberも好きだけどコラボして欲しくなかった》といった声が上がっている。

「ペコット」の悲劇ふたたび?

「厳密に言えば、『FGO』は自社コンテンツ以外と関わったことがないわけではありません。たとえば2021年には、サンリオキャラクターズとコラボを行ったことがあります。

アルトリア・ペンドラゴンに扮したハローキティをはじめとして、『FGO』のカードをイメージしたイラストのグッズが発売されました。

そもそも今回、兎田ぺこらはあくまでアンバサダーに就任しただけで、なおかつ『FGO Fes.2023』のイベントに限定された企画のようです。ユーザーが懸念しているような“サーヴァント実装”の可能性もほとんどないはずです」(同・ライター)

そんな状況でもユーザーが荒れてしまうのは、過去に人気ゲームのVTuberコラボが“迷走”した事例があるためかもしれない。

兎田ぺこらは昨年12月に発売された『ドラゴンクエスト トレジャーズ 蒼き瞳と大空の羅針盤』にて、作品の内容に関わる形でコラボを行った。プレゼントコードを入力することで、彼女が声を当てたモチーフモンスター「ペコット」が登場する仕様となっていたのだ。

「ペコットの発表時は激しい物議を醸しましたが、『FGO』界隈はただでさえ内向きに閉じたコミュニティ。もし万が一、作中の世界観に関わることになれば、一層反発が激化しそうですね」(同)

とはいえ、「FGO」が延命するためには新規の獲得が重要となることも事実。今後もVTuberとのコラボが行われるかもしれないが、ユーザーはどんな反応を示すだろうか。

文=「まいじつエンタ」編集部

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