日テレ系ドラマがフジテレビに2連敗! 激戦区の“水曜22時枠”で勢力図に変化

赤楚衛二 

赤楚衛二 画/彩賀ゆう (C)まいじつ

日本テレビ系の水曜ドラマが本当に終わってしまった。近年、低迷が叫ばれていたが、裏のフジテレビドラマに2期連続で敗北。完全に立場が入れ替わってしまったのだ。

現在、日テレ系で水曜22時から放送されているのは、赤楚衛二のラブコメ『こっち向いてよ向井くん』。平均世帯視聴率は、初回6.0%ではじまり、5.1%、5.2%、そして8月2日放送の第4話はガクッと落ちて4.2%(数字はビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)。

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対してフジ系で水曜22時から放送されているのは、書道家が主人公の杉野遥亮による『ばらかもん』。平均世帯視聴率は、初回5.9%ではじまり、5.3%、5.3%とほとんど『向井くん』と変わらなかったが、第4話は5.0%。ついに大差がついてしまった。

「フジ系水曜22時枠は、1991年10月~1992年9月、1998年4月~1999年9月、2013年4月~2016年3月、そして2022年4月~現在と、ドラマ枠を開設しては潰してを何回も繰り返しています。裏の日テレ水曜ドラマが強く、何度挑んでも跳ね返されてきたためです。

しかし前クールの波瑠主演のドラマ『わたしのお嫁くん』が、長い歴史の中で、ついに裏の日テレドラマに勝利。『ばらかもん』の勝利で2連勝となる見込みです」(ドラマライター)

土曜ドラマ『最高の教師』は好調だが…

日テレ系水曜ドラマはこれまで、『ごくせん』や『14才の母』『ハケンの品格』、2010年代以降も『家政婦のミタ』『Woman』『花咲舞が黙ってない』『家売るオンナ』『東京タラレバ娘』『過保護のカホコ』などヒット作を量産してきた看板枠だった。

フジテレビにとっての月9、TBSにとっての日曜劇場がこれにあたる。

「しかし最近、日テレはあからまさに水曜ドラマの制作費を削減。これまで大物女優が主演を飾ってきましたが、ここ2年ほどの主演は若手ばかりです」(同・ライター)

日テレはこれまで水曜ドラマに投資してきた制作費を、別の曜日に移し替えているという。

「土曜、日曜ドラマに力を入れていますね。今期も、土曜ドラマ『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』が好調で、日テレのエースドラマとして君臨しています。ただ、こちらが強くなっても、水曜ドラマがこのままフジに負けてしまえば、全体的にはマイナスになると思われます」(同)

日テレでは唯一の平日プライム帯のドラマ枠である水曜ドラマ。ここから撤退することだけは避けたいところだろうが秘策はあるのか。

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