個人勢VTuberの新たな女王が誕生!? 1年でチャンネル登録者5倍超えの大躍進

個人勢VTuberの新たな女王が誕生!? 1年でチャンネル登録者5倍超えの大躍進

個人勢VTuberの新たな女王が誕生!? 1年でチャンネル登録者5倍超えの大躍進 (C)PIXTA

大手事務所の配信者ばかりが話題になるVTuber業界で、意外なスターが誕生しつつある。その名前は赤見かるび。クセの強い声とド天然なキャラクター性によって、ここ数カ月大ブレイクを果たしている個人勢VTuberだ。

個人勢VTuberが爆伸び

赤見は主にFPSゲームを中心に配信を行っているVTuber。活動を始めたのは2020年10月で、それなりのキャリアがあるが、これまでは問題発言などが取り上げられることが多く、一時期は界隈から“腫れ物”扱いを受けていた。

ところがそんな彼女が、突如として大人気VTuberに成り上がりつつあるようだ。配信技術研究所株式会社が公開した7月1日~31日の配信視聴時間ランキング(国内ゲームカテゴリ)では、見事トップ20にランクインしている。

同ランキングにはstylishnoobこと関優太といった人気ストリーマー勢、『にじさんじ』や『ホロライブ』の人気VTuberといった錚々たる面子が並んでいるため、そこに個人勢VTuberが食い込むのは異例の事態と言える。主な配信媒体であるTwitchの登録者数も、現在24万人に達しており、まさしく絶好調だ。

さらには、自身の切り抜き動画などを投稿するYouTubeのチャンネルも急成長中。今年2月の時点では登録者2万人程度だったが、7月23日の時点で10万人を突破するほどの増加ペースだ。

ストリーマーとの共存が進むVTuber業界

データ集計サイト『PLAYBOARD』のグラフを見ると、赤見のYouTube登録者数は大型イベントのたびに急増している。

ここ数カ月でいえば、6月25日に開催された『第1回 Crazy Raccoon Cup Street Fighter 6』や、7月18日~7月30日開催の『VCR GTA』(スト鯖GTA)が追い風となったようだ。いずれもプロゲーマーやストリーマー、VTuberなどが一堂に会して交流する企画で、赤見は大きな存在感を発揮していた。

「赤見は天然発言で炎上しかけることも多くありますが、知名度が上がったことで愛されキャラとして認知されつつある印象。次々と有名配信者たちに気に入られ、ストリーマー界隈の視聴者を取り込んでいます。

同じようにストリーマー界隈で人気が爆発したVTuberといえば、『ぶいすぽっ!』の面々が代表的です。大手事務所の独占状態だったVTuber界隈から離れ、ゲーム好きな層を取り込んだという点で、両者のブレイクの仕方はよく似ていますね」(VTuberウォッチャー)

VTuber界隈のメインストリームとしては、男性配信者と一切絡まないことでオタク層を取り込む『ホロライブ』メソッドが定着して久しい。それ以前には、VTuber同士で絡んでお互いのブランディングを高める『にじさんじ』メソッドが主流だった。

すでにVTuber業界には新たな波が押し寄せ、大手事務所のやり方が過去のものとなりつつあるのかもしれない。

文=「まいじつエンタ」編集部

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Melpomene / PIXTA