映画『冷たい熱帯魚』のモデルに のどかな田舎の住宅地に佇む最凶心霊スポット

(C)andreiuc88/Shutterstock

日本には無数の心霊スポットが存在するが、その多くは人里離れた山中や、人が訪れることが困難な辺境にある。

しかし、埼玉県のとある心霊スポットは、畑が広がるのどかな住宅地の一角にあり、その場所だけが異空間に存在するかのような雰囲気を漂わせている。

特筆すべきは、廃墟に面している道が、今でも近隣住民の生活道路になっている点だ。

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周囲はフェンスで覆われ、一見朽ち果てた建物のようにも見える。しかし、入り口の上部に貼られている犬のイラストと〝Africa Kennel〟の文字が、ここが最凶心霊スポットであることを物語る。

1993年に埼玉県熊谷市周辺で発生したのが、「埼玉愛犬家連続殺人事件」だ。

平成を代表する凶悪殺人事件

事件の首謀者で犬猫販売業者の男と、その元妻である女が、犬の殺処分用の硝酸ストリキニーネを用いて、顧客4人を殺害。遺体は役員の自宅風呂場でバラバラにされ、サイコロステーキサイズまで切り刻まれた。

また、残った骨や衣服類はドラム缶で焼却。肉片は群馬県内の山林や川に遺棄され、動物たちの餌になった。

〝遺体なき殺人〟と呼ばれ、一時は迷宮入りかと思われたが、遺棄現場で被害者の遺骨や遺留品が発見される。

その後、95年に男と元妻が逮捕され、2009年に2人の死刑判決が確定した。

事件について、オカルトライターが語る。

「裁判では4件の殺人事件が立件されましたが、実際には30名以上が殺されたのではないかと言われています。現場の廃墟は、田舎でよく見られるような畑と住宅地が混在する農道沿いにあり、誰でも簡単に訪れることが出来ます。しかし、この付近だけは形容しがたい異様な雰囲気が漂っていますね。

男が殺人に使った硝酸ストリキニーネという毒物は、死の間際に全身が弓なりにのけぞるほどの激しい痙攣や呼吸困難に陥るなど、劇的な苦しみをもたらす毒薬だと言われています。

平成を代表する凶悪殺人事件として知られ、映画『冷たい熱帯魚』のベースになったことでも有名です」

この場所は、現在も成仏できない霊が漂っているといわれている。もし、近隣を通りがかることがあったとしても、くれぐれも足を止めることはしないほうがいいだろう。

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