胡散臭いと批判も…『突然ですが占ってもいいですか?』ゴールデン進出! フジテレビのドル箱コンテンツとして絶好調

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ここ数年の占いブームに乗った『突然ですが占ってもいいですか?』(フジテレビ系)が好調だ。

番組は2020年1月に単発番組としてスタートし、4月からは水曜22時の1時間番組としてレギュラー昇格。コロナ禍の世相不安による占いブームを牽引し、22年3月まで同枠での放送が続いた。

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同年4月からは月曜23時へと降格するも、先日、番組がついにゴールデンタイムへ昇格することが発表。初回は10月31日で、火曜20時からの放送となる。

一度は深夜帯へ降格したものの、この現象からは、依然として根強いブームがうかがえるだろう。実際、番組関連グッズは、かなり好調な売れ行きを見せている。

「番組は20年と21年に、番組出演占い師が監修した『とにかく運がよくなりたい!』と『とにかく「運のいい家」に住みたい!』の2冊を販売。『胡散臭い』との批判も浴びましたが、計30万部に迫るベストセラーとなりました。

味を占めたのか、21年末には『とにかく「運がいい日」がわかるカレンダー 2022』を販売し、昨年10月には2023年版も販売。出版不況などどこ吹く風のブームを起こしています」(民放コンテンツ局関係者)

インチキ臭いと批判されながらも…

好調なのは書籍だけではない。

「番組は書籍が好調な『運がいい日がわかるカレンダー』を番組アプリとしても配信しており、2023年8月現在、実に累計120万ダウンロードを突破している。アプリ自体は無料ですが、アプリ内には課金コンテンツもあるため、ドル箱コンテンツと化しています」(前出・関係者)

さらにこの番組、制作費も安いようで、フジテレビとしては業績不調の中で貴重な存在だというのだ。

「同番組の出演者は、スタジオでモニターする沢村一樹、みちょぱ、水野美紀と、占い師、占い対象のゲストのみ。占い師は文化人枠なのでギャラが安く、ゲストも基本はドラマや映画・新曲の宣伝なので、プロモーションの一環としてタダ同然です。

スタジオメンバー3人も、ただVTRを眺めるだけなので、高い出演料は設定されていない。豪華なスタジオも用意されていませんから、フジとしては、安い制作費で儲けられるこれ以上ない番組でしょう」(制作会社関係者)

昨年、安倍晋三元首相と旧統一教会との関係性が取り沙汰されて以降、スピリチュアルや霊感商法には大きな逆風が吹き荒れた。

こうした中でゴールデンタイムの占い番組は賛否ありそうだが、喉元過ぎれば熱さ忘れるということか。

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