ネトフリ実写版『ONE PIECE』がまさかの大好評! 東映アニメ版をはるかに超えた完成度で海外レビュ…

ネトフリ実写版『ONE PIECE』がまさかの大好評! 東映アニメ版をはるかに超えた完成度で海外レビューも絶賛の嵐

『ONE PIECE』106巻(尾田栄一郎/集英社)

Netflixで8月31日より、尾田栄一郎の大人気漫画を原作としたオリジナル実写ドラマ『ONE PIECE』の配信が始まった。

なにかと賛否を呼ぶことが多い漫画の実写化作品だが、公開直後から手のひら返しするファンが相次いでおり、その評価はまさにうなぎ登りだ。

『GANTZ』作者も大絶賛のクオリティ

Netflix版「ONE PIECE」は、原作の「東の海(イーストブルー)編」にあたるストーリーを全8話で展開。イニャキ・ゴドイ演じるルフィが海賊王となることを夢見て大海原に飛び出し、新田真剣佑演じる海賊狩りのゾロや、エミリー・ラッド演じるミステリアスな女泥棒・ナミを仲間にしていく。

魅力的なキャラクターの言動に、壮大でロマンあふれる世界観、そして迫力満点のアクションシーン…。どの点をとっても、原作「ONE PIECE」が的確に再現されている。

さらに第1話では、バロックワークスの「Mr.7」が東の海で名を知られたゾロを勧誘しにやってきて、斬り伏せられるという展開が。これは原作では間接的に言及されるだけの場面だったが、実写版ではゾロとMr.7の戦闘シーンというサプライズが用意された形だ。

ほかにもロジャーの処刑を見届けるシャンクスやミホークなど、原作ファンをにやりとさせる要素が多く、序盤のエピソードの再構成として秀逸な出来。実際に映像を観た「ONE PIECE」ファンからは、《期待以上に面白い。原作への凄まじい愛を感じた…》《伝説が始まった。ONE PIECEの世界が、そこにあった》《もしかするとアニメ版より面白い》と絶賛の声が上がっている。

大ヒット漫画『GANTZ』の作者・奥浩哉も同作を気に入ったようで、自身のX(旧・ツイッター)にて絶賛の言葉を放っていた。

アニメ版を超えたテンポ感

同作を高く評価しているのは、国内の「ONE PIECE」ファンだけではないようだ。海外の大手映画評論サイト『Rotten Tomatoes』では、9月1日時点で批評家による評価(TOMATOMETER)が82%、ユーザー評価(AUDIENCE SCORE)では94%のハイスコアを記録している。

「今回の『ONE PIECE』実写化は、原作者の尾田栄一郎が妥協せず監修を行ったこともあり、この上ないクオリティに仕上がっています。正直なところ、東映アニメーションが手掛けたアニメ版『ONE PIECE』の東の海編よりもよっぽど出来がいいですね。

アニメ版『ONE PIECE』はワノ国編で原作者の監修が強まるまで、作画もテンポ感もかなりの問題がありました。世界に売れるコンテンツには到底なり得ない品質だったので、Netflix版はその点でも大成功と言えるのではないでしょうか。

そこで気がかりなのは、日本語吹き替え版としてルフィ役の田中真弓を始めとして、アニメ版と同じ声優が起用されていることでしょう。そもそもアニメ版を受け入れていない原作ファンも多いので、あえてアニメ版に寄せようとせず、実写版の役者に合った声優を起用した方がよかったかもしれません」(映画ライター)

原作に近いテンポ感で、ルフィたちの冒険を描いている実写版「ONE PIECE」。劇中にはさりげなくベラミーやキャベンディッシュの手配書が描かれていたので、大ヒットして長く続くシリーズとなることを期待したい。

文=「まいじつエンタ」編集部
写真=まいじつエンタ