『らんまん』最終回で『VIVANT』超えへ! 視聴率20%の大台まであとわずか…“伏線回収”で話題性もバツグン

画/彩賀ゆう (C)まいじつ

9月末にいよいよフィナーレを迎えるNHK朝の連続テレビ小説『らんまん』がすこぶる好評だ。9月25日放送回では、ナレーションを務めている宮崎あおいが本編に出演した。

宮崎が演じる藤平紀子は、主人公・万太郎(神木隆之介)の遺品整理のアルバイト面接のため槙野邸へやってくる役どころで、以前は蚕糸試験場に勤めていた。

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「『らんまん』は回を重ねるごとに視聴率を上げていて、先月25日に放送された第105話は平均世帯視聴率18.5%(数字は関東地区、ビデオリサーチ調べ)にまで上昇しました。

朝ドラの視聴率が18%を超えるのは、2021年後期の『カムカムエヴリバディ』以来3作ぶりで、やはり良作にはきちんと結果もついてくるんだなという印象です。

前作『舞いあがれ!』は、途中まで朝ドラらしい物語で、見る人の心を震わせた一方、主人公の舞(福原遥)が起業したあたりから雑な展開が続き、大失速しました。最終回直前に視聴率がアップするというのは良作の証なのです」(芸能ライター)

『VIVANT』に抜かれた記録を奪還へ

さらに9月8日に放送された第115話は19.2%と、過去最高の数字を叩きだしている。

そして最終週に入ると、宮崎が本編に登場。しかも万太郎の遺品整理を担当するとあって、視聴者の間で〝この物語は紀子の視点を通して語られていたのでは?〟という見方がでてきている。

「この伏線回収ともいえる演出は、『カムカムエヴリバディ』も同様。いわば朝ドラ制作班のテッパン演出なんです。

『カムカム』では城田優がナレーションを務め、ヒロインのパートナー・ビリーとして本編に出演。最初からビリーの目線で語られていたという演出に、多くの視聴者がしびれました。

『らんまん』はこうした話題性も相まって、最終回の視聴率20%超えも夢ではないところまできています」(同・ライター)

視聴率はアテにならないという時代だが、やはり良作はこうして反映されるのである。

TBS日曜劇場『VIVANT』の最終回は19.6%で、『らんまん』を抜いて今年のドラマ全体のトップに輝いた。しかし、すぐにその記録を抜き去ってしまいそうだ。

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