テレビ・芸能界の事務所文化は腐っている! 小栗旬も苦言を呈した過去「よく生き残ったなっていう人はいますから、事務所の力もありますし」

 

(C)Eugene Powers / Shutterstock 

ジャニーズ騒動について、ついに芸能人が真っ向から苦言を呈して話題になっている。

9月23日放送のラジオ番組『TOKYO M.A.A.D SPIN』(J-WAVE)で、小泉今日子が昨今の騒動に触れながら「今一番悪い膿みたいなのが出始めちゃってるのがテレビとかラジオ」と指摘した。


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メディアが出演者側に忖度して報道しなかったことがあるとも明かし、ジャニーズがやたらとテレビや舞台にブッキングされていたことも、視聴率や動員数の安心感があるためだと揶揄。これからテレビが変わっていくことを求めた。

また、ジャニーズとテレビ局の癒着に関しては、脚本家の倉本聰氏も9月24日公開の『財界オンライン』にて爆弾発言を繰り出した。

同氏は《何年前だったか、ある売り出しの女優を番組に起用しようとしたら、テレビ局から待ったがかかった》《その女優がジャニーズのタレントと一寸トラブッたことがあったらしく、その女優を使うなら今後おたくの局から全ジャニーズ関連のタレントを引き揚げると脅されて、だからその女優は使えないのだと申し訳なさそうに局から言われた》と、ジャニーズからの圧力で不当に干されてしまった女優がいたことを明かしている。

ジャニーズの圧力は、『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に〝ジャニーズ以外の男性アイドルが出演できない〟といったウワサが有名だが、その圧力はドラマ現場にも及んでいたようだ。

2023年は芸能界が変わる年になるのか…

だがこれについては、ジャニーズだけがやっていることではない。どこの事務所も同じように売り込みをかけて、自社のタレントを担ぎ上げていたという。

2014年には雑誌『クイック・ジャパン』で、小栗旬も芸能界の事務所文化を嘆いていた。

「同誌にて小栗は『「よく生き残ったな」っていう人はいますから、事務所の力もありますし』と発言。事務所の力で、実力もない俳優がやたらと起用される風潮に苦言を呈していました。

そしてこの頃、小栗は芸能界を変えるために俳優のユニオン(労働組合)を作りたいとも公言しており、『やっぱり組織ってとてつもなくでかいから、「自分は誰かに殺されるかもしれない」くらいの覚悟で戦わないと、日本の芸能界を変えるのは相当難しいっすね』と表明しています。

そんな小栗が今年、ついに自身が所属する芸能事務所・映画制作会社『トライストーン・エンタテイメント』の社長に就任。ジャニーズ騒動で図らずとも、テレビ界の圧力や忖度がタブー視されることになった。ジャニーズがきっかけで、日本の芸能界全体が変わることになるかもしれません」(芸能ライター)

小泉の言うように、今回の件で悪い膿ができってしまえばいいのだが…。

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