松井秀喜氏、WBCコーチで球界復帰へ ヤンキース愛を捨て侍ジャパンを称賛

 

(C)Debby Wong / Shutterstock 

米国で活動中の松井秀喜氏が、日本球界復帰に必死だという。かつてニューヨーク・ヤンキースの「GM特別アドバイザー」という形で、ヤンキースの指導者に就任したことを報じられたが、いまひとつ立場は不明だ。

「シングルA(日本では3軍)の下であるルーキーリーグの打撃指導として、テレビに映っていたことはあります。ただ、1年契約という立場も微妙だったし、草野球的なコーチなのか、まるで仕事がわかっていません」(スポーツ紙記者)


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たとえばイチロー氏は、現在、シアトル・マリナーズの「会長付特別補佐兼インストラクター」として活動。マリナーズのユニフォームを着用し、球団に帯同。近い将来コーチに就くとされる。

「野球記者でも肩書きの違いがわかりませんが、イチロー氏は球団から依頼されてインストラクターに就いた。一方、松井氏はヤンキースに懇願してスタッフに加えてもらった、ということでしょうか。松井氏は幹部的な指導者になる予定はほぼないと思います」(前出・スポーツ紙記者)

松井秀喜氏が「WBC愛」を語るワケ

松井氏はヤンキースに7年在籍。その後、放出され、タンパベイ・レイズで選手生命を終えた。

「現役時代は〝ミスター・ヤンキース〟のデレク・ジーター氏をホメたたえ、常に『ヤンキース愛』を強調。でもジーター氏は、マイアミ・マーリンズの共同オーナーになったり、松井氏など眼中にも置かなかった。なぜ、松井氏はいつまでもヤンキースにこだわるのか不思議」(同)

米国での今後が見込めない松井氏も、さすがに考えているという。

「昨年からフジテレビのゲスト解説に出たり、日本に帰りたいのがアリアリ。ただ現役時代の過去2度、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)への招へいを断っているのがネック。松井氏は、WBCのコーチでもやりたいようですが、影響力のある原氏が許さないといいます」(同)

しかし、松井氏には朗報も浮上。WBC〝侍ジャパン〟の監督に中日、巨人で活躍した井端弘和氏の就任が決定した。

「松井氏は、井端氏より1歳年上。在籍は重なっていないものの、松井氏は巨人の先輩ということになる。そのため松井氏からWBCに関わりたといわれたら、井端氏も断れないのでは。それでなくとも最近、松井氏は『WBCは素晴らしい』と絶賛。松井氏のWBCコーチでの球界復帰は大」(野球ライター)

松井氏はヤンキース愛から、一気に〝WBC愛〟に変えたようだ。

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