ジャニー氏を敬愛…キンキ・堂本光一が“ジャニーズ消滅”に苦悩 引退説を完全否定もモヤモヤ展開

画/彩賀ゆう (C)まいじつ

『KinKi Kids』堂本光一が、降って湧いた引退説を完全否定した。

光一は9月のジャニーズ事務所の記者会見後、有料会員限定のブログで率直な思いを吐露。長年事務所にいるが、性加害の実態は知らなかったと明言し、自身が持つ〝お世話になった〟ジャニー喜多川氏と裏の顔のギャップに、戸惑いを覚えていると語った。

引退説の出処となったのは、こうした中で発売された『日経エンタテインメント』11月号の光一の連載だ。

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事務所は社名の変更を含め、「ジャニーズ」と名のつくものは封印し、完全な黒歴史として抹消することを宣言しているのはご存じの通りだろう。

ジャニーとの決別を示した形だが、光一は《ジャニー喜多川氏の裏の顔は絶対許されるものではない》とした上で、《12歳の時からジャニーズ事務所で育ってきて、エンタテインメントの作り方をすべてここで教わった》と、表現者としての自分には同氏の影響が刷り込まれていること語る。

こうした思いから、《そんなイズムすら消し去るべきだと世の中が言うのであれば、僕にできることは何もない。だったら引退するしかありません》《すべての活動から身を引く》と芸能界を引退する覚悟と責任があると口にしたのだ。

堂本光一の疑問「それは違うんじゃない?」

事務所問題が世間の注目を浴びる中とあり、このセンセーショナルな言葉は、一気にネット上で拡散されることとなる。しかし、その多くは「光一が引退する」という一部分を切り取ったもので、SNSや掲示板では、光一が引退宣言をしたかのように広まってしまった。

これを受けてか、光一は10月3日の有料会員限定ブログで《どうか沢山の憶測等に惑わされぬようお願いします》とコメント。過剰なタイトルでの拡散に釘を差し、引退を否定した。

「引退こそしないものの、光一にはかなり戸惑いが見える。同誌でも《今の事務所の動きに対して、自分はすべてに肯定的ではありません。『それは違うんじゃない?』と思うこともある》と、ジャニーの足跡全てを抹消することに困惑している様子でした。

エンタメの恩師・参考として背中を見続け、発想を吸収してきた人物が全否定されることになったら、自分の表現もしてはいけないと言われているようなものですからね」(芸能ライター)

出演者が不祥事を起こして映画・ドラマ等が封印された際、ネット上では必ずと言っていいほど「作品に罪はない」の大合唱が起こる。彼らは今こそ「作品に罪はない」「個人の罪と作品は切り分けて考えろ」と叫ぶべきだが、なぜダンマリなのだろうか。

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