滝沢秀明　画／彩賀ゆう　 （C）まいじつ　

ジャニーズ性加害問題を毎週取り上げている『サンデー・ジャポン』（TBS系）が、カギを握るかつての幹部社員に忖度していると話題になっている。

問題の放送は10月8日。番組は事務所2度目の記者会見をトップから特集し、会見に参加したジャニーズ芸能レポーター・山田美保子氏が、有識者として解説していった。

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会見では冒頭に藤島ジュリー景子前社長の手紙が読み上げられ、山田氏は手紙内の《今被害を申告されている方々の中で、私を含めて現在の役員が被害者の方々について直接知る情報は、在籍していたかどうか以外にほぼございません》《そこでジャニーやJr.と私以上に近い距離で接していらした元役員、元社員、外部スタッフの皆さまには被害者救済のご協力をぜひお願いできたらと思っております》という部分について補足する。

山田氏は「旧ジャニーズ事務所というのは、ジャニー班、メリー班、ジュリー班といって、それぞれ別会社のような組織になっていました」と解説し、「ジュリーさんがジャニーズJr.にノータッチだったということは、もうこれは間違いないことなんですね。もう顔も名前も知らない皆さんと今対峙している」と続けた。

しかし、この発言の前半部分については疑問が残るという。

「ジャニーズ事務所にメリー班なんて聞いたことがない。メリー喜多川は事務所の経営トップであり、プロデュースには関わらなかった。実際にあったのは、ジャニー派、ジュリー派、そして飯島派という管轄別の派閥だ。山田氏は飯島班グループのコンサートに、うちわを持って取材に来る姿を目撃されている」（芸能ジャーナリスト）

他意を感じる発言は、その後も続く。山田氏は「そんな中で、ジャニーさんの『側近だった人』とか、『元マネージャーとかチーフマネージャー』、退社した方も含めて、そういった方に細かく聞き取ることが被害者の救済に繋がると思ってます」と、特定の人物と分かることを、名前を伏せて伝えたのだ。

突然でっち上げられた「メリー班」なる概念

「〝側近〟というのは間違いなく、ジャニー氏の秘蔵っ子として右腕の役割を担い、自身もジャニーイズムの伝承を公言していた滝沢秀明氏でしょう。

〝チーフマネージャー〟は、『SMAP』を筆頭に『Kis-My-Ft2』『A.B.C-Z』『Sexy Zone』、中山優馬、山下智久、そしてジャニーズJr.を担当していた元幹部・飯島三智氏でしょう」（芸能記者）

だが不自然なことに、山田氏は2人の名前を出していない。それどころか、「メリー班」なる存在しなかった派閥まで創り、飯島氏の存在を抹消している。

この不自然さに視聴者が気付かないはずなく、ネット上には《チーフマネージャーって言うだけで名前出さないんだね》《飯島・滝沢派閥無くして、この先の被害者どうやって絞り出すの》《なぜ山田美保子さんは、元マネージャー、チーフマネージャーとしか言わないの？》《長年ジャニオタやってればジュリー班に対するのは当然飯島班》など、疑問が噴出。

山田氏が、飯島・滝沢両氏に忖度しているのではないかと疑念が広がった。

「性加害問題をめぐっては、解明に飯島氏と滝沢氏の協力が不可欠だと、ファンや識者から指摘され続けている。滝沢氏はジャニー氏の側近でJr.プロデュースも手掛け、飯島氏はJr.のマネジメントを担当と、いわば渦中のど真ん中にいた人物ですからね」（ジャニーズライター）

これだけの問題なのだから、「辞めたら無関係」は通用しないはずだが…。