ジャニーズ崩壊後、ドラマの俳優頼りが加速! 低視聴率を回避する苦肉の策は…

北村匠海 (C)まいじつ

ジャニーズ事務所が崩壊した今、テレビ業界は数字の取れるアイドルではなく、俳優に注目しつつある。しかしそのせいで、ドラマの出演者被りがますます悪化するという。

「ドラマの出演者被りは前々から指摘されているが、露骨に目立つようになったのは、2023年4月期のドラマあたりから。『風間公親-教場0-』(フジテレビ系)に登場した赤楚衛二、北村匠海、野間口徹や、『合理的にあり得ない ~探偵・上水流涼子の解明~』(フジテレビ系)に出演していた丸山智己、中川大輔ら多くの俳優が同時期の別ドラマに出演していた。今期も同様で、数字が取れる俳優を起用するのは結構ですが、さすがにバラつきがなさすぎるでしょう」(ドラマライター)

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先述した通り、ジャニーズという頼みの綱がなくなった以上、今後さらにドラマの出演者被りに拍車がかかるだろう。

たとえば10月期のドラマでは、『コタツがない家』(日本テレビ系)で主演を務める小池栄子が好評を博している。演技力も含めて視聴者からの評判が良く、初回の平均世帯視聴率も7.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と好調な滑り出しを見せていた。

この調子が最終回まで続けば、小池は数字が取れる女優とみなされ、1月期のドラマ以降も連続して出演する確率が高くなるはず。それはつまり小池もまた、出演者被りの被害者になりかねないということだ。

俳優に頼らない秘策とは

現在放送中の10月期ドラマでは、7月期のドラマにも出演していた松本若菜、今田美桜、神尾楓珠、松下洸平らが続けざまに起用されている。相変わらず同じような役者ばかりを使っており、無名の役者が付け入る余地はないといった感じだ。

「数字が取れる俳優を起用したからといって、ドラマが必ずしも面白いとは限りません。近年のドラマは爆発的にヒットした作品が少ないどころか、キャストに頼り切りで、脚本や演出はおざなり。酷評の目立つドラマが横行しています。

2017年公開の大ヒット映画『カメラを止めるな!』は、無名の監督や役者ばかりでもSNSをうまく活用した口コミや上映館の拡大などで大成功を収めました。また櫻井翔主演のドラマ『大病院占拠』(日本テレビ系)は、評判こそ悪かったものの、無名・不人気俳優にお面を被せ、その正体を視聴者に考察させることで人気を博し、最終的に有終の美を飾っています。駄作を生み出せば生み出すほど、こうした成功作品の素晴らしさが際立つ」(同・ライター)

海外映画の『レオン』は、当時無名だったナタリー・ポートマンを起用して大ヒット。昨今のドラマは世帯視聴率5%を超えていれば合格ラインといわれているが、改善しないままでは下がる一方だろう。

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