『NARUTO』ハリウッド実写化が濃厚! 岸本斉史は『ONE PIECE』尾田栄一郎に続けるのか

『NARUTO』ハリウッド実写化が濃厚! 岸本斉史は『ONE PIECE』尾田栄一郎に続けるのか

『NARUTO』ハリウッド実写化が濃厚! 岸本斉史は『ONE PIECE』尾田栄一郎に続けるのか (C)PIXTA

『週刊少年ジャンプ』連載の人気漫画『NARUTO -ナルト-』が、ハリウッドで実写化されるという情報が舞い込んできた。ジャンプ作品の実写化といえば、Netflix版『ONE PIECE』の大成功も記憶に新しいが、ファンのあいだでは《本当にやめてほしい》という意見がいまだに根強いようだ。

8年前に判明していたハリウッド実写化

実は同作の実写化が報じられたのは、今回が初めてではなく、初報が出回ったのは2015年頃のことだ。2016年12月に開催された『ジャンプフェスタ2017』では、映画化が正式に発表され、『グレイテスト・ショーマン』のマイケル・グレイシーが監督を務めることなどが明かされていた。

その後5年以上ものあいだ続報が途絶えていたが、実は企画が立ち消えになったわけではなかったようだ。アメリカのエンタメ情報メディア『Variety』に掲載された「2023年注目の脚本家10人」を紹介した記事のなかで、実写版「NARUTO -ナルト-」の情報に触れられていた。

同記事によると、『ウィッチャー 血の起源』や2024年にNetflixで公開される『トゥームレイダー』アニメ版の脚本家・ターシャ・フオが、「NARUTO -ナルト-」に携わっているという。

配給については初報の時と変わらず、『ラ・ラ・ランド』や『ソウ』シリーズのライオンズゲートが担当するようだが、マイケル・グレイシー監督の続投については触れられていなかった。

不安を抱くジャンプ読者たち

「ハリウッドでは映像化の権利を取得しても、その後企画が実現することなく立ち消えになるパターンが少なくありません。予算決めや監督の人選など、さまざまな要素を乗り越える必要があり、とくにジャンプ作品の場合は原作者のシナリオチェックも大きな“壁”となっています。

たとえば『BLEACH』は2010年頃にワーナー・ブラザースが実写映画化権を獲得したことが報じられていたものの、その後企画がポシャっていますね。TBSラジオ『サンドウィッチマンの週刊ラジオジャンプ』で原作者・久保帯人が語った内容によると、シナリオの原作改変に違和感があり、調整を行っていたところ、契約の期間が終わってしまったそうです。

大成功したNetflix版『ONE PIECE』にしても、尾田栄一郎が制作に難航したことを語っており、『もう海外製作ムリでは!?』というところまで行ったと明かしていました。表には見えない場所で、関係者による壮絶な戦いが行われた上で、実際に作品を公開できるかどうかが決まっているんです」(映画誌ライター)

少なくとも「ジャンプフェスタ2017」の時点では、ハリウッド実写版「NARUTO -ナルト-」も、脚本の制作に原作者・岸本斉史が関わっていると説明されていた。水面下では長年かけてシナリオの調整が行われていたのかもしれない。

「ただ、岸本氏に関しては『NARUTO -ナルト-』の後の連載作品である『サムライ8 八丸伝』が大コケしてしまっています。そのため原作者が実写化に関わっていても、安心できないという人もいるようで、“サム8化”が心配されているようです」(同)

他方で壮大な設定をもつ「サムライ8」こそ、ハリウッド実写化にうってつけの内容だと考えるファンも存在するようだ。もし「NARUTO -ナルト-」が商業的に成功すれば、“ハリウッド版サム8”も夢ではないので、大ヒットすることを祈りたい。

文=「まいじつエンタ」編集部

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