新アニメ『スナックバス江』が「第2のチェンソーマン」に? 原作台なしのテンポ感&監督がSNSで反論

新アニメ『スナックバス江』が「第2のチェンソーマン」に? 原作台なしのテンポ感&監督がSNSで反論

新アニメ『スナックバス江』が「第2のチェンソーマン」に? 原作台なしのテンポ感&監督がSNSで反論 (C)PIXTA

1月12日よりTOKYO MXほかで放送が始まったTVアニメ『スナックバス江』に、原作ファンたちが猛反発しており、ネット上で厳しい意見を浴びせられている。評価が高い原作と賛否両論を呼ぶアニメ版のギャップから、“第2のチェンソーマン”との呼び声も爆誕してしまったようだ。

リアルなスナックの空気感を描写するも…

「スナックバス江」は、『週刊ヤングジャンプ』で2017年から連載されているフォビドゥン澁川のギャグ漫画が原作。北海道にひっそりとたたずむスナックを舞台に、「バス江ママ」とチーママ「明美さん」、そして珍妙な常連たちや一見さんの掛け合いが繰り広げられていく。

アニメ版は『異世界かるてっと』などを手掛けてきた『スタジオぷYUKAI』が制作を行っており、芦名みのるが監督・脚本・シリーズ構成・美術監督を担当。冒頭からスナック有識者として知られる『浅草キッド』玉袋筋太郎のナレーションで始まり、さびれたスナックの空気感がリアルに再現されている。

ところが原作ファンのあいだでは、そんなアニメ版の作風に違和感を抱く人が続出。とくに原作よりもゆったりとしたテンポ感となっていることを批判する声が上がっている。

「原作の『スナックバス江』は、テンポよくハイテンションなギャグが繰り広げられることが大きな魅力。なにせ原作者のフォビドゥン澁川氏は、あの漫☆画太郎氏に影響を受けたことを公言しています。いわばスナック要素は“おまけ”のようなものと言えるでしょう。

ですがアニメ版では、スナックをリアルに描写することに力が入っているため、原作ファンも困惑を隠せないようです」(アニメ誌ライター)

なぜか飛び火する『チェンソーマン』

こうした反響が制作陣にも届いているのか、監督の芦名は自身の公式Xにて「スナックバス江」についての考えを投稿。《「おもろいやん」と思った方、ここからもっと面白くなります。「あんまりやな」と思った方、多分これからどんどん面白くなります》と説明していた。

また、テンポが悪いという感想が上がっていることに触れつつ、「間がちょうど良い。この感じを待ってた」という感想があることを紹介し、演出方針についての確固たる自信を覗かせている。

「アニメファンの多くは、クリエイターが持論を語ることに拒絶反応を示しがち。批判意見への反論と受け取れる内容だったこともあり、芦名氏の投稿は火に油を注ぐ結果となっています。

そんな同作の状況について、大ヒットが確信されていたにもかかわらず原作ファンが大荒れする結果になったアニメ『チェンソーマン』と比較する人も少なくありません」(同)

『チェンソーマン』も原作の魅力的な部分がアニメ版で損なわれたと言われており、監督の“こだわり”が暴走した結果だとみなされている。ネット上では、《スナックバス江、漫画読んでたからアニメの違和感がすげえよ…これチェンソーマンと同じ感覚だわ》《スナックバス江の監督のこだわり、チェンソーマンの中山竜のインタビュー思い出す》といった声が並んでいる状況だ。

この先、原作ファンの信頼を取り戻せるだろうか…。

文=「まいじつエンタ」編集部

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