麦わら大船団による「一大事件」勃発の予感! 新章でマリンフォード頂上戦争のセルフオマージュが描かれる可…

麦わら大船団による「一大事件」勃発の予感! 新章でマリンフォード頂上戦争のセルフオマージュが描かれる可能性

『ONE PIECE』107巻(尾田栄一郎/集英社)

1月22日発売の『週刊少年ジャンプ』8号に掲載された『ONE PIECE』の最新話が、激動の展開によって注目を浴びている。本編で三度目となるバスターコールの発動が描かれたのだ。この先、作中最大規模の“頂上戦争”が控えていると予想する読者も多い。

※『ワンピース』最新話の内容に触れています

娘であるジュエリー・ボニーのピンチに、突如として駆け付けたバーソロミュー・くま。第1104話『ありがとう、お父さん』では、くまの拳が五老星のジェイガルシア・サターン聖を吹き飛ばす場面が描かれた。

くまの身体にはDr.ベガパンクによって「完全停止スイッチ」が埋め込まれていたため、サターン聖がボタンを押した際、意志を失った植物状態になっていたはずだという。しかしベガパンクですら理解できない理屈によって、くまは未来島エッグヘッドへとたどり着いた。

激しい怒りに駆られたサターン聖はくまを攻撃するが、「麦わらの一味」のサンジとフランキーがすかさず乱入。混戦する戦場にて、エッグヘッドもろともすべてを焼き尽くすバスターコールが発動される──。

バスターコールといえば、海軍将校たちや多数の軍艦が集結し、目標のせん滅を図る世界政府の最終手段。これまで本編においては、ニコ・ロビンの故郷であるオハラと、エニエス・ロビーに対する二度のバスターコールが発動された。いずれも歴史に残る大事件となっているため、今回の戦いも壮絶な規模になるのかもしれない。

かねてから予言されていた「一大事件」

ところで現在描かれている「未来島エッグヘッド編」は、作者・尾田栄一郎による「シャボンディ諸島編」のセルフオマージュではないかと言われている。

たしかにくま、黄猿、戦桃丸にボニーと、当時登場したキャラクターたちがそろい踏みしているのは偶然とは考えにくい。そして今回、くまが天竜人の頂点である五老星を殴り飛ばしたシーンも、ルフィが天竜人を殴り飛ばした場面を連想させるものと言えるだろう。

シャボンディ諸島では未熟だった「麦わらの一味」が完全崩壊するという結末を迎えたが、その経験によって仲間たちは大きな成長を遂げている。

実際に黄猿もその変化を認めており、今回のエピソードではサンジやフランキーに向かって“成長”を見せてみろと煽っていた。この意味深なセリフは、今後エッグヘッドにて「麦わらの一味」によるリベンジマッチが始まることを示唆しているようにも見える。

ますます今後の展開が気になる「未来島エッグヘッド編」だが、そこで活躍しそうなキャラクターとして「麦わら大船団」の名前も挙げられている。

「麦わら大船団」といえば、キャベンディッシュやバルトロメオといった海賊たちを含む集団で、単行本80巻では「この先各個に成長を遂げ…いずれ歴史に名を残す一大事件を引き起こすのだが…」というナレーションが綴られていた。

「シャボンディ諸島編」の後に始まったマリンフォード頂上戦争のように、「未来島エッグヘッド編」の後に大戦争が描かれるとすれば、まさに「一大事件」と呼ぶにふさわしい舞台と言える。この先「麦わら大船団」が駆け付け、海軍や五老星との全面対決が始まる…と想像するのは、それほど突飛な発想ではないだろう。

ちなみに五老星はそれぞれ歴史上の偉人に寄せた外見となっており、サターン聖はドイツの哲学者、経済学者であるカール・マルクスがモデルではないかと言われている。そしてマルクスといえば共産主義の父であり、歴史上多くの革命の原動力となった人物だ。その皮肉として、サターン聖は海賊たちが五老星を引きずりおろす“革命の日”の中心人物になるのかもしれない。

果たして本当にここで「一大事件」の予言が成就することになるのか。この先の展開にも注目したい。

文=Tら
写真=まいじつエンタ