『呪術廻戦』五条悟の復活フラグふたたび!“解釈違い”で大荒れの読者たちが救済される可能性は…

『呪術廻戦』五条悟の復活フラグふたたび!“解釈違い”で大荒れの読者たちが救済される可能性は…

『呪術廻戦』25巻(芥見下々/集英社)

1月22日発売の『週刊少年ジャンプ』8号に、漫画『呪術廻戦』の第248話『人外魔境新宿決戦(20)』が掲載された。“最終決戦”とも見られる怒涛の戦いが繰り広げられている最中、五条悟をめぐってとある描写が飛び出したことから、読者たちに大きな波紋を呼んでいる。

※『呪術廻戦』最新話の内容に触れています

呪術師たちと完全体となった両面宿儺との戦いは、まだまだ終わらない。力尽きた日車寛見の「処刑人の剣」が消えてしまい、虎杖悠仁は宿儺と肉弾戦を行っていく。

宿儺が全力で虎杖たちの理想を挫くことを宣言する一方、羂索が保険として残していた「死滅回游」のルール追加が行われることに──。これによって、宿儺を倒さなければ実質的に日本が滅亡する状況となった。

どこまでも絶望的な展開ではあるが、乙骨憂太の参戦や、虎杖による反転術式の習得といった希望を感じさせる描写もあり、戦局はさらに激しさを増していきそうだ。また憂憂と星綺羅羅が突如戦場に現れ、日車の死体を回収していったことも1つの布石ではないかと予想されている。

宿儺は憂憂たちの動きを見て、“五条の死体”も同じ方法によって回収されたものと推理していた。たしかに五条は宿儺の斬撃を受けた後、戦場から綺麗に姿を消しており、その処遇についてはさまざまな議論を呼んでいたが、あらためて回答が与えられた形だ。

しかし読者のなかにはそれだけでなく、五条が何らかの形で復活することを示唆するフラグだと捉える人もいるようだ。

いまだに論争を巻き起こす“五条の最期”

五条に関しては、第236話『南へ』で死亡シーンが描かれた後、物語から退場している。だが現在に至るまで、「今後復活する」という説が絶えず囁かれている状況だ。

というのも五条は腹部辺りを切断されていたが、作中では「反転術式は頭で回す」ものと説明されているため、致命傷とは言えない…と考察されている。また走馬灯として描かれた空港のシーンには、過去に向かう「南」と未来に向かう「北」の対置があり、仏教の開祖・釈迦になぞらえて五条が「北」に出立し、現世に蘇るのではないかとも予想されていた。

そこへきて、わざわざ死体の処遇が作中で言及されたということで、あらためて“五条復活説”が再燃することになったという形だ。

五条復活を期待する人が多いのは、空港のシーンにて彼が「教師」であることを止め、戦いを求める1人の戦士として退場していったことも大きく影響しているだろう。生徒たちを「花」扱いしていたことも吐露しており、“解釈違い”として憤る読者が相次いでいた。

とはいえ、“強者ゆえの孤独”については過去編から一貫して描かれていたテーマではあり、五条というキャラクターの最期としてふさわしいという意見も存在する。どちらが正しいとも言い難いが、いずれにしてもモヤモヤとしたものを抱えている読者が多いことは確かだろう。

作中屈指の人気キャラクターだからこそ、議論を呼ぶ五条の扱い。読者たちを納得させるような着地点を描くことはできるのだろうか。

文=「まいじつエンタ」編集部
写真=まいじつエンタ