橋下徹が語る、AI時代に法律家に求められるものとは「アバターが“死刑”って言った時に…」

元大阪府知事、大阪市長の橋下徹氏が2月16日、自身のYouTubeチャンネルを更新。AIが社会に浸透する中、今後弁護士など「法律家」に求められる役割を説いた。

橋下氏は株式会社Robot Consultingの横山英俊会長、自民党の平将明衆議院議員と出演し、AI時代の政治、司法それぞれの役割について語り合った。

橋下氏は、法律や判例、法律ができるまでの経緯など、過去のデータを“引っ張ってくる能力”が法律家としての“力量”とされてきたと語る。その上で、こうした役割はAIが得意で、人間から置き換えられていくと指摘した。

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法律はもともと“トラブルを扱っている”ものという橋下氏は、今後、弁護士ら法律家に求められるものは、人を納得させる能力だと説いた。仮にAIが人間に判決を下すようになったとしても「アバターが“死刑”って言った時に被告人は(AIの判断で)自分が命を落とすっていうことに(納得するとは思えない)。最後はアバターじゃダメだと思うよね」と橋下氏。AIが判断したとしても人間が介入し、最終的には人間が判断を下すべきだと持論を展開している。

また橋下氏は、司法や政治の世界にデジタル、AIが浸透しないのは古い人間による“慣習”の影響が大きいと指摘した。橋下氏は若い世代がデジタルやAIを用い、古い慣習を打ち破ってほしいと期待。「僕も55(歳に)なって、後ろからサポートする役割の世代になった」と、若年層にエールを送っている。

この動画に対し「AIはたしかに便利だけど、あくまで人のためのものということを忘れたらダメですよね」といった視聴者からのコメントが見られた。

参考:YouTubeチャンネル「橋下 徹 / Toru Hashimoto」

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