
『呪術廻戦』21巻(芥見下々/集英社)
1月23日発売の『週刊少年ジャンプ』8号に掲載された『呪術廻戦』で、人気キャラクターの五条悟と釘崎野薔薇が久しぶりに描かれることに。ファンたちは大いに盛り上がっているものの、“意味深なセリフ”に不安を抱く人も相次いでいる。
※『呪術廻戦』最新話の内容に触れています
第210話『未知への供物(2)』で主に描かれたのは、“天使”こと来栖華の過去エピソード。幼い頃の来栖は、他の子どもたちと共に、“お母さん”になりすましたような呪霊に飼われていた。
その日々は恐怖に支配されていたが、やがてふわふわのシッポをもつ犬に助け出されることに。それは伏黒恵の式神である玉犬だった──。
回想の中では、幼い頃の伏黒が登場するのだが、そのかたわらには今より少しだけ若い五条の姿も。
また、現代では虎杖が釘崎のことを思い出す場面もあり、笑顔を浮かべる彼女の姿が描かれている。
いまや封印・死亡状態(仮)にある2人が、同じ回で描かれるというファンサービス溢れる回に。
読者も大興奮しており、《五条悟と釘崎野薔薇を見れるの嬉しい…》《何年ぶりの五条悟と釘崎野薔薇!?》《久しぶりに釘崎野薔薇と五条悟がでてきてテンション上がっちゃった》《どんな形であれ数年ぶりの不意打ち五条悟と釘崎には膝から崩れ落ちるインパクト》と喜びの声が殺到している。
釘崎が再登場する日は来るのか
しかしその一方、釘崎の再登場を不吉なフラグとして受け止める人もいるようだ。
虎杖はすっかり彼女を故人として扱っており、来栖が「釘崎の代わり」になることを避けようとするのだった。
一連のシーンを見た読者からは、《釘崎の代わりって言い方が死亡フラグと取れてしまう》と深読みする声も上がっており、再登場の望みは薄いという見方もある。
そもそも作者の芥見下々は、2022年末に開催された『ジャンプフェスタ2023』で、物語の完結まであと1年と宣言。さらに「ジャンプ」8号の巻末コメントでも、「今年こそ物語を畳んでいく」という決意を、あらためて表明していた。
今のところ釘崎が復活する糸口は見えていないため、ストーリーのタイムリミットからすると、すでに物語から退場した存在なのかもしれない…。
五条と釘崎はもどってくるのか、今後の展開に注目したい。
文=野木
写真=まいじつエンタ
■『呪術廻戦』21巻(芥見下々/集英社)