
海外オタクが『FEエンゲージ』セリフ改変に激怒!“11歳へのプロポーズ”が問題に (C)PIXTA
『ファイアーエムブレム』シリーズに毎回登場する謎の女性・アンナ。先日発売された最新作『ファイアーエムブレム エンゲージ』でも、もちろん活躍するようだが、今作は“歴代最年少”ということで、ちょっとした問題が発生しているようだ。
※「FEエンゲージ」のネタバレに触れています
「ファイアーエムブレム」シリーズは基本的にそれぞれの作品が独立した世界観を持っているが、なぜかアンナという名前の女性キャラクターだけは、ほぼ全ての作品で登場する。
ただ各作品のアンナはそれぞれ別人のようで、同じ顔で同じ名前の姉妹がたくさんいるのだそうだ。
そんなアンナは「ファイアーエムブレム エンゲージ」にも登場し、プレイアブルキャラクターとして仲間にできるだけでなく、他の主要キャラクターと同じように、指輪を送ってプロポーズできる。しかし今作ではなんと“11歳”という設定で、歴代最年少だという。
つまり「ファイアーエムブレム エンゲージ」では、11歳の少女に結婚を申し込めるということ。案の定、結婚システムが問題の火種となっており、そのあたりの事情に厳しい海外では、セリフが改変されてしまった。
11歳との結婚を示唆する表現
たとえば日本語版で結婚イベントに必要な指輪を渡した場合、アンナからは「あなたとなら、世界一の行商人にもなれちゃいそう。いつか、家族に合えたら… 大切な人だって紹介させてね」といったセリフが。
恋人ではなくパートナーという関係に落ち着くのだが、特別な絆で結ばれたことがハッキリわかるだろう。
しかし海外版では同じ場面のセリフが、「Nope! This partnership is our ticket to fame,fortune,and finding my family!(このパートナーシップは富も名声も私の家族だって見つけられるチケットね!)」に改変。
あまり結婚やプロポーズといった雰囲気は感じられず、どちらかといえば良いビジネスパートナーに収まった印象だ。
こうしたニュアンスの変更がSNSなどで広まり、海外ゲーマーの間で議論に発展した。
「日本語版のセリフをそのまま翻訳するべきだった」と憤慨するオタク層がいる一方で、「なぜアンナを11歳にする必要があったのだろう」「任天堂は狂ってる」と、幼い女性にプロポーズできるシステムに違和感を覚える人もいるようだった。
さまざまな文化が日本から海外に発信されている現代でも、さすがに超えられない壁は存在するのだろうか。海外展開を見据えた作品の場合、表現にはより注意深くなる必要があるのかもしれない。
文=大上賢一
【画像】
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