ドラマでもジェンダー問題…“女だからですか?”台詞頻発に「めんどくさい」

伊藤沙莉 

伊藤沙莉 画/彩賀ゆう (C)まいじつ 

「女の敵は、いつだって女なのよ」などと書かれた『おねがいマイメロディ』のグッズが炎上し、発売中止に追い込まれるなど、世界的にジェンダー描写が面倒臭くなってきている昨今。現在放送中のドラマでもそのような話題が取り扱われている。

まずは、成田亮主演のドラマ『逃亡医F』(日本テレビ系)に登場する海洋観測船の乗員・沢井美香子(森七菜)。彼女は〝女であるから〟周りに評価されないと感じている。船員に「今日から波、高いらしいから気を付けて」と声を掛けられても、「それって私が女だから心配してるんですか?」と突っ掛かる。さらに、力仕事ではなくて事務作業を頼まれた際にも、「何で私がやるんですか? 女だからですか?」と反論。これに先輩から「性別は関係ない。お前が1番腕力がないからだ」と諭されていた。

菅田将暉主演のドラマ『ミステリと言う勿れ』(フジテレビ系)では、新人刑事・風呂光聖子(伊藤沙莉)が同様の悩みを抱えている。先輩刑事から「お前、何で自分が現場に連れてってもらえないか分かるか?」と聞かれた時に、「女だからですか?」と返答。しかしその後、性別の問題ではなく、自分が本気で事件に向き合っていないことが原因だとわかった。

女性差別に批判「ほんまクソ」

この流れは、ネット上で

《女だからですか、連発はめんどくさ過ぎる》
《「女だからですか?」っていうセリフ、ミステリと言う勿れの風呂光さんとか逃亡医Fの森七菜ちゃんが言ってたけど、男だから女だからという話ではなく、それぞれ人には向き不向きがあって、そういう特性を尊重するべきだと思う》
《なんか今期のドラマ「女だから舐めてるんですか?」セリフ多くない?》
《風呂光さんが「女だからですか?」って言ったときの返しが、風呂光さんに原因があるみたいな返しだったのほんまクソ。つまりミステリの脚本はクソofクソ》
《風呂光さんが捜査に呼んでもらえない理由を聞かれる→独自調査をやってようやく呼んでもらえるってドラマオリジナルシーンは正直うーんってなった。だって特に何も成果上げてない池本さんは最初から捜査に入れてもらってたじゃん…やっぱ女だからじゃんね…》

など物議を醸している。

どう扱っても荒れるこの問題。いつか正解は出るのだろうか。

【あわせて読みたい】