YOASOBIの音楽は全部一緒?「すぐ飽きる」のは聴き手の問題なのか…

YOASOBI ikura 

YOASOBI ikura 画/彩賀ゆう (C)まいじつ 

トレパク疑惑の絵師が描いたビジュアルを使い続けて批判を集める一方、若者から絶大な支持を集める2人組音楽ユニット『YOASOBI』。その人気は飛ぶ鳥を落とす勢いだが、世の中には彼らの楽曲が全て同じに聴こえるという層も存在するようだ。

「YOASOBI」を一躍有名にしたのは、疑惑の絵師によるイメージビジュアルでお馴染みの2019年にリリースされたデビュー曲『夜に駆ける』。ボーカル・ikuraの儚い声と、ピアノを基調にしたサウンドが特徴的な楽曲である。「夜に駆ける」が注目を集めると、「YOASOBI」は次々と新曲をリリース。『怪物』『群青』『三原色』など、いずれも大ヒットを記録した。

3月15日に開催された音楽アワード『SPACE SHOWER MUSIC AWARDS 2022』では、2021年を代表する最優秀アーティスト賞「ARTIST OF THE YEAR」を受賞。さらに併せて、最もポップシーンで活躍したアーティストに授与される「BEST POP ARTIST」も受賞した。今や「YOASOBI」は音楽業界の中でも、一目置かれるアーティストだと言えるだろう。

同じに聞こえる人には共通点が…?

八面六臂の活躍に、ファンでなくとも1回は聴いたことがあるであろう「YOASOBI」の楽曲だが、SNSなどには

《YOASOBIの曲、全部同じに聞こえる。曲名判別ができない…》
《ほんとに違いが分からん》
《似た雰囲気だから全部一緒に感じる》
《曲出すスパンが早すぎて、余計混乱する》
《曲自体はそれぞれいいんだけど、イクラが何歌っても同じなんだよな~》
《曲調もどれも似たり寄ったりだし、なんか聴いててすごく疲れる》
《すぐ飽きる。もっとリズム変えるとか曲調変えるとかすればいいのに》

などの指摘が。確かにサビの構成はどの曲も似たようなメロディーラインなので、聴き込んでいないと「同じ」という印象を抱いてしまうのかもしれない。

「『YOASOBI』の楽曲は、それぞれAメロやBメロのメロディーラインで、曲の個性を出しています。『同じに聞こえる』という人は、サビしか聞いていないのでしょう。また、そういった指摘をするのは、決まって中高年。海外の音楽を聴かない若者が、『洋楽は全部同じ』と言うのと同じで、これまでに馴染みのない楽曲だからこそ『YOASOBIの楽曲は同じだ』という意見を抱いてしまうのかもしれません」(音楽ライター)

音楽の聞き分けができず、「同じ楽曲に聞こえる」と批判してしまう中高年たち。バッサリと切り捨てる前に、若い頃に慣れ親しんだ音楽のように、じっくりと聴いてみて欲しいものだ。

【あわせて読みたい】