8月29日に発売された『週刊少年ジャンプ』39号で、人気漫画『アンデッドアンラック』のアニメ化が発表された。しかしバイオレンスな描写が多い作品であるため、ファンの間ではコンプライアンスに配慮した“規制”を心配する声が上がっている。
不死・アンディの見せ場は…
「アンデッドアンラック」は、特定の概念を否定する能力者「否定者」たちの戦いを描いたダークファンタジー。死の否定者「不死」のアンディと、運の否定者「不運」の出雲風子のバディによるダブル主人公の漫画だ。
今回制作が決まったTVアニメは、2023年に放送される予定。アニメーション制作は、これまでに『ジョジョの奇妙な冒険』『ベン・トー』などを手掛けたデイヴィッドプロダクションが担当する。
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いいね!!最高だ!!#アンデッドアンラック
2023年TVアニメ化決定!!🎉
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— アニメ『アンデッドアンラック』公式 (@undeadunluck_an) August 28, 2022
「次にくるマンガ大賞2020」のコミックス部門で1位を獲得したことがあるほどの人気作なので、当然ファンの喜びはひとしお。しかしその内容は、TVアニメに向いているとは言い難いだろう。
アンディは不死であるため、首が飛ぼうが体が欠損しようが蘇ることが可能。それがバトルのギミックとして使われており、第1話からグロテスクなシーンが満載だ。TVアニメで放送する際には、コンプラ配慮によって何らかの規制が行われるかもしれない。
全裸キャラも大問題?
実際にファンたちの間では、《アンデラってグロい描写そこそこ多いけど大丈夫なのか?》《モザイクとグロ規制がどうなるのかだけ心配》《おかしな規制の仕方をしてげんなりするような映像作りだけは勘弁してほしい》《規制かかりそうな表現色々あるけど、どこまで放送できるんだ?》といった声が相次いでいる。
さらに一部では、グロ描写と同じくらい頻出する“全裸”を心配する声も。不死のアンディは、肉体は再生できても服は再生できない都合上、戦いのたびにほぼ裸になってしまう。
また、ストーリーが進むと、とある女性キャラクターの全裸も頻出することに。漫画では、通称「海苔」と呼ばれる黒塗りで隠されたり、髪や画角で見えないよう調整されてはいたが、アニメではどのように処理するのか気になるところだ。
作者の戸塚慶文は、アニメ化に対するコメントで「アンディにモザイクを貼る事を決めたあの日…。ボクはアニメ化の夢を捨てました」と語るほど、海苔表現を大切にしてきたらしい。作者こだわりの「海苔」がどうなるのかも、アニメの見どころとなるだろう。
文=野木
【画像】
Koldunov / PIXTA