同接2桁からホロライブのトップへ…ビッグな夢を掴んだ一発逆転VTuber・さくらみこ

同接2桁からホロライブのトップへ…ビッグな夢を掴んだ一発逆転VTuber・さくらみこ

同接2桁からホロライブのトップへ…ビッグな夢を掴んだ一発逆転VTuber・さくらみこ (C)PIXTA

現在はVTuber業界を牽引している『ホロライブ』だが、当初は人気が伸び悩んでいた時期があった。とくに同グループのメンバーであるさくらみこは、奇跡の大逆転を掴んだVTuberと言えるだろう。その成功のカギは、どこにあったのだろうか。

エリートじゃなかった頃のみこち

さくらみこは“みこち”の愛称で知られる、巫女をモチーフとしたVTuber。YouTubeのチャンネル登録者は161万人に達しており、数万人の同時視聴者数が集まるライブ配信を連発している。

さらに11月23日に放送された地上波音楽特番『テレ東音楽祭2022冬』(テレビ東京系)にも出演を果たすなど、VTuber界隈でもトップクラスの人気者と言えるだろう。

しかしそんな彼女の活動初期は、今では考えられないほど数字が伸びなかった。元々さくらみこは、2018年8月1日に「さくらみこプロジェクト」としてデビュー。「バーチャル巫女アイドル」としての活動を始めたが、当初は同時視聴者数が2桁だった時期もある。

それから大ブレイクを果たした現在の姿に、さくらみこの過去を知るファンたちは、《下積み時代の努力に心打たれる》《まさにシンデレラストーリー》《今でも視聴者を大切にするところがすごい》と感慨を覚えているようだ。

そもそも「ホロライブ」の知名度が低かった?

なぜさくらみこは苦境から抜け出し、地上波TV番組に出演するほどの“エリート巫女”に成長できたのだろうか。

彼女は「さくらみこプロジェクト」から活動を始めたが、その後「ホロライブ」へと加入。しかし2018年はまだキズナアイを始めとした“四天王”の人気が高く、生配信に特化したVTuberグループの人気は、ほとんど『にじさんじ』の独占状態だった。

そしてこの年にやっと「にじさんじ」のライバルと言えるような存在が登場するのだが、それは「ホロライブ」ではなく『アイドル部』というグループ。しかしこの「アイドル部」はいろいろあって2019年に大炎上してしまい、入れ替わるように「ホロライブ」が女性VTuberに特化したグループとして頭角を現した。

さらに2019年の年末にはあの桐生ココがデビューし、国内外で大きな注目を集めることに。オンラインゲーム『ARK:Survival Evolved』のホロライブ専用サーバーを作ったことで、「ホロライブ」の“箱推し”的人気を加速させたことも、大きな功績だろう。

さくらみこに関しても、この「ARK」の企画に参加したことで、より多くのファンに“見つかった”印象だ。

たとえ視聴者数が少なくても、努力を続けていればきっと誰かが見つけてくれる。さくらみこの成功には、そんなVTuberドリームを感じざるを得ない。

文=大上賢一

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