男性声優界に不祥事が続くも…杉田智和が「最後の聖人」としてオタクに愛される理由

男性声優界に不祥事が続くも…杉田智和が「最後の聖人」としてオタクに愛される理由

男性声優界に不祥事が続くも…杉田智和が「最後の聖人」としてオタクに愛される理由 (C)PIXTA

近年、「男性声優」という存在の社会的信頼が揺らぎつつある。不倫騒動を立て続けに起こしており、業界の自浄作用もあまり期待できないからだ。

その中でほとんど唯一、“聖人”としてオタクに慕われているのが杉田智和だという。

地雷原のような男性声優業界

2022年10月、櫻井孝宏が妻帯者でありながら、別の女性と約10年交際していたことが発覚。櫻井だけでなく、2021年にはLiSAの夫・鈴木達央の不倫騒動が波紋を呼ぶことに。さらに数年前までさかのぼれば、岡本信彦や浪川大輔などの不倫もスキャンダラスに報じられている。

これだけ同じような報道がありながら、我が身を省みない男性声優が相次いでいること自体、衝撃的ではあるだろう。

ネット上で《男性声優ってクズが多い》《売れてる男性声優はクズばっかり》という声が相次いでいるのも、当然と言うべきか。

そんな地雷原のような業界で、唯一聖人と目されているのが杉田智和。『銀魂』や『涼宮ハルヒの憂鬱』、『ジョジョの奇妙な冒険』などでメインキャラを演じてきた実力派声優だが、一向にスキャンダラスな話題は出ていない。

もちろん、スキャンダルが存在しないのは当たり前のことだが、アニメファンから信頼を寄せられているのは、それ以上の理由がある。

ムサくも清廉な交友関係

売れっ子の男性声優は大抵、女性声優と共演する際に気取った態度をとるものだが、杉田にその気配は一切ない。

アニメイベントで花澤香菜と同席した際に「イスになろうか?」と言い出したり、近藤佳奈子に「コンドム」というギリギリアウトなあだ名をつけたりと、好感度を稼ごうとする素振りがないため、男性オタクは逆に安心できるのだろう。

その一方、アフレコ現場で困っていた井口裕香に親切な指導をして感謝されるなど、実はイイ人だと感じさせるエピソードも。さらに極めつけは、中村悠一との濃密すぎる関係性だ。

杉田と中村は同年代であったことがきっかけで仲が深まり、お互いの家に行き来するなど、公私ともに親交が深い。

ネットの一角では「磁石コンビ」と呼ばれ、熱いエピソードがいくつも語り継がれている。

ただ、女性声優に興味がないわけでもなく、とくに水樹奈々には下ネタを控えて公然とラブコールを送っていた過去も。

しかし水樹は2020年7月に別の男性と結婚したため、杉田の求愛が“本気”ではなかったことの証明となった。

裏表のない性格や独特の交友関係によって愛される杉田。この“希望の星”が流れてしまった時には、いよいよ男性声優界もおしまいだろう。

文=ゴタシノブ

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Kostiantyn Postumitenko / PIXTA