マガジン新連載が『呪術廻戦』ソックリ! ジャンプブームへの便乗は成功するのか…

マガジン新連載が『呪術廻戦』ソックリ! ジャンプブームへの便乗は成功するのか…

マガジン新連載が『呪術廻戦』ソックリ! ジャンプブームへの便乗は成功するのか… (C)PIXTA

1月18日に発売された『週刊少年マガジン』7号で、渡辺静による新連載『デッドアカウント』が始まった。設定やストーリーの流れから、人気ダークファンタジー漫画『呪術廻戦』を連想する人が相次いでいる。

第1話の展開に既視感

同作は、「学園×霊媒×バトルファンタジー」という触れ込みで始まった作品だ。

主人公の縁城蒼吏は、大病を患う妹の手術費用を稼ぐため、配信で荒稼ぎしている炎上系配信者。スマートフォンのトークアプリで妹とやりとりする日々を続けていたところ、突如として謎の男・霞流括による襲撃を受ける──。

“幽霊”と“呪霊”という違いはあるものの、世界観や設定などには「呪術廻戦」と共通する部分が。さらに、第1話の流れもよく似ている。

「呪術廻戦」の第1話といえば、主人公の虎杖悠仁が呪霊に襲われ、呪術師の伏黒恵がそれを救出。そして虎杖が驚異の力に覚醒し、呪術師の学校に入学する…という展開だった。

他方で「デッドアカウント」もまた、蒼吏が霊に襲われ、伏黒ポジションの助っ人・霞流が登場。ラストでは特別な力に目覚めた蒼吏が「弥電学園」へと導かれ、“現代式の幽霊退治”を学んでいきそうな展開だ。

汚いオールマイトも撃沈

ベタな展開といえばその通りだが、読者たちは「呪術廻戦」を連想してしまったようだ。

SNS上では、《マガジンで呪術廻戦みたいなやつ始まった》《マガジンの新連載、呪術廻戦かな?》《絵のうまい呪術廻戦でワロタ》《マガジンで呪術っぽいマンガ作れって編集会議の結果みたいな新連載始まった》といった声が巻き起こっている。

近頃の「マガジン」は日常系漫画やラブコメの割合が増えており、バトル漫画が衰退気味。編集部もこの状況を打開するため、「ジャンプ」を意識したバトル漫画を狙っているのかもしれない。

実際に2021年にも、『僕のヒーローアカデミア』とよく似た設定をもつ『英戦のラブロック』という連載が始まっていた。しかし同作は“汚いオールマイト”と揶揄されるだけに終わり、1年も経たずに打ち切られている。

「ジャンプ」は現在、未曽有の大ブームを迎えているが、はたして「マガジン」はその恩恵に授かれるだろうか。

文=野木

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Sosiukin / PIXTA