ジャンプで3作品がネタ被り!? 西尾維新の新連載『暗号学園のいろは』を狙い撃ち

ジャンプで3作品がネタ被り!? 西尾維新の新連載『暗号学園のいろは』を狙い撃ち

ジャンプで3作品がネタ被り!? 西尾維新の新連載『暗号学園のいろは』を狙い撃ち (C)PIXTA

2月6日に発売された『週刊少年ジャンプ』10号で、さまざまな連載作品に“ネタ被り”が生じてしまったことが話題を呼んでいる。その渦中にあるのは、大人気作家・西尾維新が原作を手掛ける暗号漫画『暗号学園のいろは』だ。

暗号ネタが2本同時掲載

「暗号学園のいろは」は、暗号解読の教育に特化した「暗号学園」を舞台とした作品。主人公の少年・いろは坂いろはが、クセの強い同級生たちに揉まれながら、暗号解読者として成長する姿を描いている。

“暗号”という異色の題材を扱っているが、作中では毎週のように、読者も解読を楽しめる暗号問題が出題されてきた。

最新号に掲載された第10話でも、難易度2の簡単な暗号文から始まり、新たな刺客・夕方との暗号バトルとして、特定の文字を使わずに文章を作る『失言半減質疑応答』ゲームが幕を開けるのだった。

しかし、暗号ネタは同作の専売特許とはいかないらしい。同じ号に掲載された篠原健太の『ウィッチウォッチ』で、突如として“暗号”が飛び出したのだ。

最新話にあたる第95話では、主人公のニコたちが通う学校の壁に、アルファベットや数字が並ぶ暗号文が出現。「謎解き編」は次回に持ち越しとなっており、読者が読み解けるような形式となっているため、「暗号学園のいろは」へのリスペクトすら感じさせる。

暗号ネタがかぶった状況に、読者たちも《今週のウィッチウォッチ、暗号学園のいろはになってるじゃん》《篠原健太と西尾維新の暗号バトルが見れるのはジャンプだけ!》と驚きを隠せないようだ。

暗号だけでなく“戦争ネタ”まで

「暗号学園のいろは」とネタが被ってしまったのは、「ウィッチウォッチ」だけではない。戸塚慶文の『アンデッドアンラック』でも、奇妙なシンクロが生じている。

同作は、「否定者」と呼ばれる能力者たちが、地球の存亡を賭けて戦うバトル漫画。第145話では、新たな仲間を引き入れるために、とある「紛争地帯」に飛び込んでいく展開が描かれた。

主人公たちは第三勢力として戦地に割って入り、この戦争を“休戦”に導くことを狙うという。

その一方、「暗号学園のいろは」も、もともと暗号解読によって「戦争を停める」ことがテーマの1つになっていた。

しかもここ最近の展開では、とある戦地でひそかにSOSを発信している暗号兵の存在が発覚し、その人物を助けるために主人公たちが動き出している。

最新話でも、東洲斎享楽と洞ヶ峠凍が兵士の救出について話し合うシーンが。「アンデッドアンラック」とかぶるような展開に、SNS上では《アンデラが紛争地帯を休戦に持ち込むって言った後に暗号学園が載ってるの軽く事故だよ》《アンデラと暗号学園がどっちも戦争に介入しようとしてるのちょっとウケるな》と反応されていた。

たんなる偶然なのか、それとも西尾維新へのリスペクトなのか…。ネタ被りの真相が気になるところだ。

文=野木

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