『教場0』トンデモすぎる犯人と被害者たちが面白い!『金田一少年』レベルの展開力

木村拓哉 

木村拓哉 画/彩賀ゆう (C)まいじつ 

現在放送されている木村拓哉主演の月9ドラマ『風間公親−教場0−』(フジテレビ系)。3話まで終わり、ようやくこのドラマの楽しみ方がわかってきたという。

フジテレビ開局65周年特別企画として制作された「教場0」は、2020年と2021年に新春SPドラマとして制作された「教場」シリーズの前日譚。冷徹で最恐の教官・風間公親(木村)が、なぜそこまで冷酷無比な人格となったのか、その謎が明らかになる。

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「しかしこのドラマの見どころは、風間がどうこうとかではありません。〝なぜそこまで冷酷無比な人格となったのか〟なんてまったく描かれておらず、第1話から風間は冷酷無比ですからね。やはり楽しむべきポイントは事件の展開です」(芸能記者)

「教場0」は、毎話ごとに一つの事件が発生し、それを風間に指導されながら新米刑事が捜査していく流れ。事件に関しては、『古畑任三郎』のような倒敘ミステリー方式となっている。

毎週スーパー理論の事件を見せてくれる

「『教場0』の面白ポイントは、トンデモすぎる犯人と被害者たち。第1話では〝殺されるかも!〟と死を予期した被害者が、タクシーに細かくルートを指示して、地図上に加害者の名前を描くというスーパーなダイイングメッセージを残しました。そんな暇があるなら逃げれば良いのにと思いますね。

第2話では加害者が、学校の校庭に設置されているブロンズ像の一部を溶接で切り離し、その一部でターゲットを撲殺。その後、また溶接して元に戻すというトンデモなアリバイ工作を披露。絶対バレるだろ…と。

第3話では自宅で毒を飲まされた被害者が、なぜか苦しみながら家の外に出ていき、必死に走りながら死亡。その理由は、県境を越え、他の県で死ぬことによって、死体が自分を殺した上司に検死されることを防ごうとしたから…。いずれにしてもツッコミどころ満載です」(同・記者)

このように、「教場」は大まじめでシリアスな雰囲気を醸し出しているものの、やっていることはデタラメ。そのためいっそ開き直って、ヤバすぎトリックで話題の『金田一少年の事件簿』でも見ているつもりになった方が、ドラマを楽しめるだろう。

そしてこのトンデモ事件を、木村が大真面目に渋い顔で推理しているから、さらに面白いのである。

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