『推しの子』実写化に期待も…関係者を絶望させるテラハ遺族への誹謗中傷

『推しの子』実写化に期待も…関係者を絶望させるテラハ遺族への誹謗中傷

『推しの子』実写化に期待も…関係者を絶望させるテラハ遺族への誹謗中傷 (C)PIXTA

国内外で大ブームを巻き起こしているアニメ『【推しの子】』に、テラスハウス事件を髣髴とさせる展開があったとして、ネット上で激しい議論が勃発している。

過激化したファンの暴走は止まる気配がなく、今後のメディアミックス展開にブレーキがかかってしまうかもしれない。

遺族に向けられた言葉の刃

問題となったのは、恋愛リアリティショーの出演者に誹謗中傷が殺到し、極限の精神状態まで追い込まれてしまう…という6話~7話の展開だ。

このエピソードが、2020年に起きたテラスハウス事件で、故・木村花さんの身に起きたことに似ているとして議論を呼ぶことに。放送日が、木村花さんの命日に近かったことも、ここまでの騒ぎになった原因のようだ。

木村花さんの母親である木村響子氏は、ツイッター上で同作のやり方について疑問を提起したのだが、その結果アニメファンたちの猛反発がスタート。発端となったツイートから2週間近くが経とうとしているが、いまだに攻撃的な意見が後を絶たない。

『推しの子』のエピソードでは、SNS上のネットリンチが批判的に描かれていたにもかかわらず、ファンたちがまさにそのネットリンチに手を染めている皮肉な状況だ。

木村響子氏の現状を心配する人々も多く、お笑い芸人のスマイリーキクチや小説家の室井佑月といった著名人からも、誹謗中傷への注意喚起が行われている。

実写化の可能性が潰える?

TVアニメとしては間違いなく大ヒットを記録している『推しの子』だが、ファンたちの暴走によって扱いが難しいコンテンツになりつつある。業界関係者としては、同作の話題性を上手く利用したいようなのだが…。

「やはりこれほどのヒット作なので、『推しの子』の実写化に意欲を見せる業界関係者もいるようです。平野紫耀と橋本環奈が共演した『かぐや様は告らせたい ~天才たちの恋愛頭脳戦~』もそうですが、原作者・赤坂アカの作品は、キャラクターがいい意味で生々しく、実写化との相性が抜群ですからね。

ただ、今回の一件は海外にも波紋が広がりつつあり、無視できない騒ぎになっています。何らかの形で解決を見ないことには、GOサインは出ないのではないでしょうか」(アニメ業界関係者)

やはり目下の最大の問題は、公式側からの声明が一向にないことだろう。

「今のところ『推しの子』公式からは、ファンが木村響子氏を誹謗中傷していることへの注意喚起は一切ありません。実際にテラスハウス事件が元ネタになっているかはもはや関係なく、事態と向き合うべきでしょう」(同)

このまま見て見ぬフリが続けば、今後のメディアミックスにも影響を及ぼしそうだが…。

文=「まいじつエンタ」編集部

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